デジタル・フィルム・フェスティバル「DOTMOV」。9月10日締切り!
オンラインマガジン「SHIFT」が主催する「DOTMOV FESTIVAL 2010」は、未知なる才能を持ったクリエイター発掘と作品紹介の機会の創出を目的に開催されるデジタル・フィルム・フェスティバル。世界中から作品募集を受け付け、寄せられた作品は、ゲストクリエイターにより優秀作品を選出し、ウェブで公開。2010年11月より、世界各開催地で上映されます。(会期、期間は会場により異なります。)昨年集まった作品総数は、世界30カ国から264作品。今年の開催は、国内外の主要都市で上映予定。

パリで開催されたOFFFの10周年アニバーサリー
今年のOFFFは6月の終わりにパリのラ・ヴィレット大ホールでその10周年を祝い開催された。ヨーロッパで10回、ニューヨークで1回、過去10年間でOFFFは11回開催されてきた。加えて、メキシコでは2回開催を断念している。
幸運なことに、私は11回のうち9回に参加することができた。参加できなかったのはバレンシアとニューヨークのイベントだけだ。付け加えると、2005年からシフトのためにこのイベントの取材を行っている。うれしいことに、毎年このイベントの開催を可能にしているスタッフにも出会うことができた。
「今食べている物が10年後の体をつくる」
「今食べている物が10年後の体をつくる」をキーワードに、写真、マガジン、イベントなど、様々な視点で食にアプローチを試みるプロジェクト「saji」(サジ)。2004年の活動スタート以来、日本はもとよりパリやニューヨークなど海外でも、その柔軟な思考を展開し、視覚的にも味覚としても美味しい体験を提供している。シフトの今月号カバーを飾るsajiの活動について紹介しよう。
![]()
まず自己紹介をお願いします。
越境とは、国境や境界をこえて他の領分に入ること。
ファッションデザイナー、コシノジュンコ氏と現代美術作家、矢柳剛氏が、両者初となる共同制作を行った。矢柳氏の個展で互いに知り合い、彼の版画をコシノ氏がデザインするという今回の共同制作に至ったのだ。

8月8日に行われたオープニングレセプションでは、コシノ氏がデザインした服を身にまとった二人のモデルが登場した。そして798芸術区の特徴的な工場の面影が残る空間の中、矢柳氏の作品の間を通り抜け、その場はアートの熱気とデザインの華やかな空気に包まれた。

今回の共同制作について教えてください。
第17回国際最先端音楽とマルチメディアアートの祭典。
来年18才を迎えるソナーの今年は、誕生から17回目の開催となりティーンエイジエディションとしては最後の回となった。これまでのソナーはA+の成績を残し成長を遂げてきた。
スペインでは経済的に難しい年となった。経済危機はすべてのイベントに降りかかったが、それでもソナーは立ち上がり、彼らの長い歴史の中でも記録的な盛り上がりをみせた。84,000人以上が参加し、夜の部のチケットは売り切れた。
新陳代謝する都市のエントロピーを写真化するフォトグラファー。
常に変化を遂げている無機的な巨大な生命体とも言える“都市”から有機的な現象を捉えて写真作品を手掛ける小山泰介。2003年から写真家として活動を開始し、2006年から手掛ける「entropix」など、都市を有機体と捉える写真シリーズを発表。現在、世界中で注目を集めている、若手写真家のひとりである。8月のシフトカバー作品と共に、これまで手掛けた作品や今後の活動について紹介する。
まず自己紹介をお願いします。
アイデンティティの変換が、「リアル」から「空想」への変化をつくり出す。
オーストラリア・メルボルンを拠点に、子ども達がもつ魔法のような力に魅了され写真作品を手掛けているポリクセニ・パパペトルー。新作「ビトウィーン・ワールズ」(Between Worlds)では動物のマスクをかぶった子ども達による、いくつもの曖昧な世界が切り取られた写真空間の中で繰り広げられている。6月にパリのLM Dギャラリーでの展示を終えたパパペトルーに写真について、子どもについて、メルボルンについてなど話を伺った。
まず、自己紹介をお願いします。
日常に無数にある微細な事象から広がる宇宙。
今年100才を迎える版画家・一原有徳(いちはら・ありのり)の作品には、そんな非現実的な風景が広がっている。1910年生まれ、小樽在住の版画家、一原有徳の個展「一原有徳・多面体 地球の部品掌の中にあり」が、6月20日まで北海道立近代美術館の「これくしょん・ぎゃらりい」にて開催された。
![]()
![]()
《HMMA》(2001年) 「一原有徳・多面体 地球の部品掌の中にあり」展 会場風景 / 北海道立近代美術館
10代半ばで俳句に、20代はじめで登山に、そして40代おわりで版画に出会うことで、多面的な創作活動を行ってきた一原氏の作品が多数展示されると共に、これまでの長きに渡る制作の軌跡を伺うことができる展示となった。
信念とあこがれの対象を持つことで、本当の自分に出会う。
1981年、内蒙古生まれのチェン・ラン。2004年に中国美術学院油絵科を卒業。俳優として映画「バンブー・フォレスト」の制作に関わり、アーティスト、ヤン・フードンと5年間活動を共にした後、アーティストとして独立した。
2009年夏、北京のユーレンス現代美術センターは、有名アーティスト、ヤン・フードンによる若手アーティストたちのエキシビジョン「サイレント・アンド・アウェイ・フロム」を開催しており、美術センターの職員をしていた私は、参加アーティストの一人であったチャンと知り合い親しくなった。チャンの作品は、そのほとんどが映像インスタレーションで表現されている。青春時代と生活の中にあるイメージの断片が彼の作品の主な構成要素だ。構想の流れがつくり出す影、視覚環境、そして命と時間の知覚の中で、私たちは少しずつ彼の解釈と思考を体験する。私と程然は年が少し離れているが同い年と言ってもいいくらいだ。私と彼は似たような記憶や経験を共有している。光と影の中に現れるそれらの映像は私の心の奥底にも存在するのだ。
まず、最近の作品とエキシビジョンについて教えてください。
発想の原点は日常にある。
ロンドンを拠点に活躍するアーティスト、ドミニク・ウィルコックス。彼のウィットに富んだアイディアは、5月のニューヨーク・デザイン・ウィーク会期中に行われたグループ展「アンコンフォータブル・カンバセーション」で発表した新作「プレ・ハンドシェイク・ハンドシェイク・デバイス」でも存分に表現されている。ユーモア溢れる発想の原点は日常にあるというドミニク。彼の作品や、その素晴らしいアイデアの数々を紹介しよう。

どのようにアーティスト活動を始めたのですか?
オーストリア国内の最も重要な現代アートの祭典。
Hanna Nitsch, Aaron-Block (2009)
6度目となる今年のウィーンフェアは、ウィーンを世界的な現代アートの地としての地位を向上させることも目的とすると、総合ディレクターであるエデック=バーツによって宣言された。114のギャラリーはそれぞれ所属のアーティストの作品を展示し、33のギャラリーが西ヨーロッパ地区から(うち2カ所はトルコから)、43のギャラリーがオーストリアから、33が東ヨーロッパから、イスラエル、メキシコ、アメリカ、アラブ首長国連邦からはそれぞれ1ギャラリーから展示を行った。南東欧には絶え間ない注目がされているが、そこには、今年のトピックである「アートと映像」という変わりつつあるテーマへの関心いうことも付随している。
Ján Vasilko, Gallery Space, Slovakia
都市をオフィスに。上海に誕生したクリエイティブ・ワークスペース。
中国語で“新しい単位”を意味する、「シンダンウェイ」。工場ビルに位置するそのクリエイティブなワークスペースには、芸術的な空気が漂っている。ここは、作業する場所だけでなく、様々な分野の活動を支える共有スペースの提供や、創造性がかきたてられる環境作りを目指している。共有することがクリエイティブ業界の人たちの間では、当たり前になりつつあり、そのことを満たしているシンダンウェイは、キャリアやデザイン、出版、建築、およびビジュアルアーツ業界における専門家と企業家のためのソーシャルネットワークに対応するワークスペース以上のものを展開している。
まるでドローイングを鉛筆でするように彼女はガラスでもエスキースをする。
表参道と外苑西通りの間にある、南青山の住宅街の坂道を歩き、心地良い6月の湿度と共に坂道をおりると展示空間「PLSMIS(プラマイ)」がある。外にはカリモクチェアが置いてあり、一見カフェのように見えるその空間は、ガラスで出来た「生命」の作品で溢れていた。6月5日から13日まで、ガラス作家である青木美歌の個展「fluctuation of life」が開催された。
北のアーティストの力強さを感じる一大展覧会。
北海道のアーティストが集結しアーティスト自らが主体となって札幌市内の三つの美術館で同時開催した展覧会「北海道立体表現展」。「立体」展ということで彫刻家のみならず現代アート作家やガラス作家などバラエティー溢れる作品が一堂に集結する。北海道中から56人ものアーティストが集い、北海道の美術シーンを感じることができる展覧会だ。
2001年にスタートしたこの展覧会は、03、06、08年と開催し5度目の今回で最後の開催となる。最終回はこれまで主会場としてきた道立近代美術館に、本郷新記念札幌彫刻美術館と札幌芸術の森美術館を加えた3会場で展開するという前例の無い取り組みである。
6月5日には10周年を迎えた感謝の意を込めて3館を一日で廻る無料バスが運行し、今回はそのバスに同行して取材を試みた。道立近代美術館の西門を昼に出発し、順次、札幌彫刻美術館、札幌芸術の森美術館と巡るバスツアーだ。ツアーは好評につきバス中央の補助座席を使うほどの盛況ぶり。乗客38名を乗せ晴天の中、出発した。
素材から発想を得て空間にアプローチするアーティスト。
黒く光沢のある色を指す言葉「漆黒」。その言葉の原点となっている漆を素材に、まさに「漆黒」の世界を展開する漆造形作家の渡邊希(わたなべ・のぞみ)。艶のある漆を巧みに使い、その鏡のような表面に周りの世界を映し出し、内と外の空間を曖昧にする。そんな彼女のつくり出す内側の世界を覗いてみた。
出身地である札幌には2年前に戻ってきたそうですね。
フロイト、ヴィトゲンシュタインを生んだオーストリア
肉体と都市に潜む闇と狂気を見つめて

Ursula Mayer "Goldflames Out In The Sky" 2002, Still from the DVD, color, sound, (3 min 30 sec), Courtesy of the artist
サイコアナリシス(精神分析学)は、19世紀後半に、オーストリアの精神分析学者のフロイトによって唱えられた言説で、患者の自由連想、空想や夢などの思想を言語化することで、無意識下の葛藤を定式化して解釈するもの。そんなサイコアナリシス的なアプローチで、都市、個人、身体を捉え、映像または写真で表現しようという展覧会がトーキョーワンダーサイト渋谷にて開かれている。今回選ばれた7組のオーストリア人現代美術作家は、建築的、身体的、個人的とそれぞれが主題としている切り口から作品を作り上げた。

Maria Hahnenkamp "Untitled. (from the series “Dress”)" 2010, 6 parts, Pigment-print on Hahnemuehle Baryta paper, 83 x 108 cm each, Courtesy of the artist and of Krobath, Vienna|Berlin
まるで人間を超越したような技やアクション、美しい衣装やメイク、加えて幻想的なオペラ音楽。人々はその非現実的な時間を、シルク・ドゥ・ソレイユから享受する。
現在ではシルク・ドゥ・ソレイユには新しい一つの独立したジャンルのような存在感があるが、25年前までは、カナダの小さな町で活躍するサーカス団の一つだった。シルク・ドゥ・ソレイユには、ビッグトップと呼ばれるオリジナルのサーカステントで世界中を移動して上演される“ツアーショー”と、そのショーのためだけに設計・建設された専用の常設劇場でのみ公演を行う“レジデントショー”がある。今回の「ZED」(ゼッド)は東京ディズニーリゾート®内に2008年に誕生したZEDの為だけの特別な会場「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」で行われる日本で唯一のレジデントショーである。

ロクシー・ペインの中国での初個展。
![]()
![]()
Roxy Paine, PMU No.36, 2009 / Acrylic on linen / 106.68 x 151.13 x 11.43 cm
自然は、幾千年もの年月のなかでゆっくりと創造と繁殖を繰り返してきた。そして我々人間の生活空間となり、人の誕生や植物の成長といった日々のちいさな出来事を見守り、壮大で彩り豊かな風景を創ってきた。 人間の創造とはそもそもこうした自然の創造の恩恵を受けて生まれたものである。しかし人類の歴史の中では、自然の創造と人間の創造は全く別の種類のものなのだ。
以前ある若い彫刻家と一緒に、現代世界における自然物と人工物の関係について対話したことがある。人はいとも簡単に「人間と自然は同類のもの」という誤解に陥ってしまうのだ。我々の目は真実の一部分しか捉えきれないのである。2010年4月24日、上海のジェームス・コハンギャラリーで、アメリカ人アーティスト、ロクシー・ペインが「機械仕掛け」の個展をスタートさせた。この個展では様々な人工的/自然的メディアを介した作品が展示され、極めて象徴的なメタファーが表現されている。
光、それは常に我々と共にある。あらゆる世代を超えて、あらゆるものと共にある。
実際には、我々は決してこの世界を去らない
私はおそらく答えを恐れているのだ
愛はおそらく静かに風の中を駆け巡っている
別れて気分を晴れ晴れとさせ
時短くしてまた戻ってくる
そして時折自問自答する
オッド・プロジェクト、+46、そしてアプレイス。
常に最先端であるためにヨーロッパの多くの大都市は日々挑戦を続けている。とりわけスカンジナビアやスウェーデンにとって、文化のさまざまな側面における新鮮で活発な流れは重要であり、それは冒頭の挑戦の原動力にもなっている。とはいえ、成功するものはほんの一握りだ。「+46」は2007年以来、ストックホルムのファッション・シーンを多くの角度から支える基盤として活動を続けてきた(+46はスウェーデンの国際電話用の国番号でもある)。そして、その母体が「オッド・プロジェクト」である。彼らはこれまでとは違うファッションの発信や、PRイベント、そしてファッション・ショーの手法等をつくり出してきた。常に時代を先取りしようとするスカンジナビア・ファッションの栄誉ある「+46 ファッション・アワード」の運営など、スウェーデンの最新ファッションに対する彼らの貢献は非常に大きなものがある。