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私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために

HAPPENINGText: Alma Reyes

リトアニア出身のエミリヤ・シュカルヌリーテによる16分の映像作品《時の矢》(2023年)を観るには忍耐が必要かもしれないが、腰を据えて観る価値はある。シュカルヌリーテは、地質学、海洋学、生態系、フェミニズム、政治、文明の歴史など、さまざまな分野にまたがる没入型のビデオインスタレーションで広く知られるビジュアルアーティストであり映像作家である。


エミリヤ・シュカルヌリーテ《時の矢》2023年

このシーンは、地中海の地震活動によって水中に閉じ込められた古代ローマの都市・バイアを模している。近未来的なサイボーグの姿をした人魚が遺跡の上を泳いでいる。知恵と悪の象徴である巨大な蛇が、原子力発電所内の機械の上を滑空する。波の音と水の音に包まれた海の鼓動が、私たちの壊れやすい生態系を支配している技術工学の力について、私たちの良心を打ちのめす。


桂ゆき《人と魚》1954年、所蔵:愛知県美術館

第2章「土に還る 1950年代から1980年代の日本におけるアートとエコロジー」は、戦後の高度経済成長期において、自然災害や工業汚染、放射能汚染などに起因する深刻な環境問題に向き合ってきた日本の芸術家たちの作品や活動に注目。桂ゆきによる油絵《人と魚》(1954年)は、ビキニ環礁で第五福竜丸が被爆した事件を題材に、放射能に汚染された魚を摂取した人間の姿を暗示している。


鯉江良二《土に還る(1)》1971年、所蔵:常滑市(愛知)、撮影:怡土鉄夫

鯉江良二の作品《土に還る(1)》(1971年)は、衛生陶器を砕いた粉末の山の中に、作家自身を象った顔が半分崩れた状態で置かれている。このコンセプトは、陶芸家でもあった作家の作品と作家自身が、最終的に土に還ることを示している。

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