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オラファー・エリアソン展:相互に繫がりあう瞬間が協和する周期

HAPPENINGText: Alma Reyes

東京の都市建築はとどまるところを知らない。昨年11月24日にオープンした神谷町の麻布台ヒルズ低層部デザインは、国際的に高い評価を得ているトーマス・ヘザーウィック森ビル株式会社の設計によるもので、進化を続ける東京の街づくりに新たな先進性を加えている。緑豊かな24,000平方メートルに広がる巨大な複合施設は、緩やかな丘のように起伏のある格子状の屋根を持つパーゴラの構造になっている。「「広場」のような街」と「グリーン&ウェルネス」というテーマに共鳴し、周囲の自然と結びついた人と人とのつながりのコミュニティを促進する。

麻布台ヒルズにオープンした麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展として、「オラファー・エリアソン展:相互に繫がりあう瞬間が協和する周期」が2024年3月31日まで開催されている。アイスランドとデンマークのアーティストであるエリアソンは、私たちを取り巻く世界との関わり方に疑問を投げかけ、再考をうながす作品で知られ、近年は気候変動などの社会的課題への積極的な取り組みでも世界的に注目されているアーティスト。麻布台ヒルズが掲げる、自然、素材、人、文化の調和を象徴する本展では、麻布台ヒルズの開業にあわせて制作された新作のエリアソンのパブリックアート作品を中心に展示。色、光、動きを伴った知覚に訴えかける作品群を紹介する。


オラファー・エリアソン《蛍の生物圏(マグマの流星)》2023年, Courtesy: neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles, Photo: Jens Ziehe

オープニング・ルームでは、シルバー、ステンレス、LEDライトで彩られた赤いガラス球が天井から吊り下げられた《蛍の生物圏(マグマの流星)》(2023年)が展示されている。エリアソンが数十年の歳月をかけて完成させた同心円状に配置された3つの多面体は、小さいものが他の多面体の中に入り込み、回転する動きによって、幾何学的な形、影、色の精巧な配列を作り出し、それらが周囲の壁に投影される。


オラファー・エリアソン《終わりなき研究》2005年, 個人蔵, Photo: Alma Reyes

広々としたメイン・ギャラリーに入ると、木、ゴム、金属、鏡、紙、スタンプでできた背の高いスタンディングのインスタレーションが目に飛び込んでくる。《終わりなき研究》(2005年)は、空間と音の相関関係を探る19世紀のハーモノグラフ(※)の創作版である。横方向に2つの振り子があり、動くと両端がヒンジ付きアームで繋がる。ジンバルに取り付けられた3つ目の振り子が回転しながら動く。その連結部にペンが取り付けられ、この水平面に円運動のリズムを記録する。

※ハーモノグラフ:振り子を用いて幾何学像を生成する機械

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