アートフェア札幌 2015

HAPPENINGText: Ayumi Yakura

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1410号室 office339(上海) Photo: Erika Kusumi

上海のoffice339(オフィス339)は、アジアを軸にネットワークを広げ、上海を拠点として現代アートを扱うアートマネージメント会社。今年は様々な物語を想像させるシチュエーションにいる人物を俯瞰で描く、アートオークションでは高額で落札される人気の作家、石金玲による油彩画「Performer」(パフォーマー)、「Trainer」(トレイナー)などに焦点を当てて個展形式で紹介していた。

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1412号室 ギャラリー・グラン・シエクル(台北) Photo: Erika Kusumi

台北のギャラリー・グラン・シエクルは台湾の現代美術、特に新しいメディアアートを世界の美術市場へ紹介しているギャラリーだ。昨年のフェアでポスターのメインビジュアルにもなったス・ツーハンの透明な箱庭のような立体造形が光り、幾何学的な面を貼り重ねるように風景を構成した平面の新作「The Space of Building」(ザ・スペース・オブ・ビルディング)なども紹介された。

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1411号室 リソウル・ギャラリー(ソウル) Photo: Erika Kusumi

ソウルのリソウル・ギャラリーは、毎年様々な韓国の現代アーティストを日本へ紹介してくれる。入り口付近には八角形のキャンバスに菱形をパッチワークするように描かれたキム・ジュンアのアクリル画「in my heart」(イン・マイ・ハート)や、セオ・インキュンによる薄暗い空を飛ぶトンボの羽の絵画と、作品から外して装飾品として身につけることもできる壁掛けの立体作品が並んだ他、ベッドにはハン・イジンの心象風景画「My forest」(マイ・フォレスト)など、様々な画風による多色使いの美しい作品が展示されていた。

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1304号室 同時代ギャラリー(京都) Photo: Erika Kusumi

13階には、東京以外の地方都市を拠点として活躍するギャラリーが集結した。古くからの日本文化が息づく京都で、新世代の作家を発掘し育てながら、社会文化としての美術を通じて異国との交流を深めてきた同時代ギャラリーからは、伝統の工芸技術を生かした新しい表現の作品が多数出品されていた。佐々木友恵佐々木萌水の作品は、共に漆を用いた抽象的な表現でありながら、それぞれの美しさは異質のものだった。壁に飾られた齊藤文護の「熊野 星」は、星が瞬く闇夜に染まった森を描いた風景画に見えるが、現実の風景を撮影した写真作品であり、現物を目にするとますます現実とは思えないほどの神聖な美しさだった。

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