アートフェア札幌 2015

HAPPENINGText: Ayumi Yakura

他にも、ロビーには会期限定で2つのポップアップショップがオープンした。「ワンピースとタイツ」は、デザイナーやアーティストとコラボレーションしてワンピースとタイツを作るブランドで、商品販売とあわせて壁には愛☆まどんならのポップな原画作品も展示されていた。

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[アートフェア札幌 2015 特別企画] 「ワンピースとタイツ」ポップアップストア Photo: Erika Kusumi

また、受付の横には今年3回目の参加となる青幻舎のセレクトによる今注目のアートブックが並び、出展アーティスト達のポストカードやグッズ物販コーナーと共に人気を集めていた。

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[アートフェア札幌 2015 特別企画] 米澤卓也ライブドローイング Photo: Ayumi Yakura

メイン会場である13階と14階を繋ぐ階段室では、2日間を通して「米澤卓也ライブドローイング」が行われた。昨年は階段室に「架空の出展ギャラリー」を描き出したが、今年はその場から「階段の踊り場はなぜ踊り場なのか?」という着想を得て、通りすがる来場者たちを楽しませながら様々なモチーフのミラーボールを描き、 踊り場をダンスホールにしてしまった。最後には本物のミラーボールを照らして、壁に描かれた「かたつむり」や「パンツ」などのミラーボールが輝いているかのように見せる演出もなされた。

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[アートフェア札幌 2015 特別企画] クロストーク「アートフェアの楽しみ方」 Photo: Kanako Miura

22日はホテル2階のミートラウンジで、「青参道アートフェア」や「ニューシティアートフェア」を手掛け、アートフェア札幌のアドバイザーを務めているhpgrp GALLERY TOKYO/NEW YORKの戸塚憲太郎が、国内外のアートフェアへ数多く出展しているギャラリー点の金田みやび、YODギャラリーの石上良太郎と共にトークイベント「アートフェアの楽しみ方」を開催。レンタルギャラリーとコマーシャルギャラリーの違いなど基本的な事から、すぐに役立つアート探しのポイントなどがレクチャーされ、満席で聴講した人々は、会場で早速お気に入りの作品を探して楽しんでいる様子だった。

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[アートフェア札幌 2015 特別企画] ポエムコア・アイドル「owtn.」ライブ Photo: Ayumi Yakura

23日は同じくミートラウンジにて「ポエムコア・アイドルowtn.ライブ」が昨年に引き続き開催された。owtn.(おわたん)は、今年札幌から全国デビューして話題の、電子音楽に乗せて自作の詩を朗読するアーティストで、4月にはクラークギャラリー+SHIFTで初個展「owt(e)n.」(おわてん)も開催している。ライブでは、プロデューサーで札幌を拠点に活動するトラックメイカーのスレイトと共に、12月5日にリリースされた最新EP「桃源郷」に収録されている新曲を中心に披露した。オープニング・アクトは、出展ギャラリーのひとつである東京のマキイマサルファインアーツから出品した詩人の三角みづ紀が詩の朗読パフォーマンスを行った。

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[アートフェア札幌 2015 特別企画] こどもアート Photo: Ayumi Yakura

また、例年子育て中の来場者より寄せられていた「子どもがいるのでゆっくりアート鑑賞ができない」という悩みを解消するため、23日に「こどもアート」と題して客室1室を利用して、NPO法人 子育て応援「かざぐるま」による託児ルームサービスが行われた。遊具は、北海道旭川市を拠点とする丹野製作所「tek」とのコラボレーションで、北海道産の無塗装無垢材で作られた積み木などが用意された。

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葛西由香
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