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ジェフ・ウォール展「レンズ越しの現代生活」

HAPPENINGText: Christina Merl

カナダ出身のジェフ・ウォールが、ライトボックスを使用したシバクロームのOHPフィルムでの作品制作を始めたのが、1970年代後半のこと。1991年からは、デジタル技術を使用してパノラマ写真の作成を開始し、有名な芸術作品を参照した作品も数多く制作している。


Man with a Rifle, 2000, 226×289 cm © Jeff Wall

彼の写真は、歴史と現代を組み合わせて、現代社会の実態が描写されている。写真が持つスケールや構成は、絵画でしばしば用いられる過去の特定のイメージの再構築や、物語的なドラマは映画の慣習に基づいている。作品を通じて、ジャンルとしての写真の位置付けを確立したのが、ウォールという人物だ。


Rainfilled Suitcase, 2001, 64.5×80 cm, Courtesy Marian Goodman Gallery, NY. © Jeff Wall

ウィーン現代美術館(通称MUMOK)では現在、ウォールの作品を紹介している。これは、オーストリアでは初の試みだ。25点に及ぶかなり大判カラー作品が、ライトボックスにはめ込められ展示されている。これまで制作してきた作品の中から抜粋された、白黒の写真も同時に紹介されている。認知度があまりない作品も有名な作品も、両方を楽しむことができる。


Milk, 1984, 187×229 cm © Jeff Wall

本展では、ウォールを表現する決まり文句を「現代生活の画家」と定義すべく、かなり意図的に扱っているが、同時に、歴史と媒体としての写真の表象的慣習に対する彼の強い関心を示している。こういった背景があることから、紹介されている写真は、アーティスト自身とドキュメンタリーや、純粋な写真の伝統との密接な関係に焦点を当てている。ウォール自身、細部やフォーマット、カメラアングル、プレゼンテーションの形式の関係は、視覚的な表現の背後にあるものに注目している。

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