ソナー 2009
シティセンターからソナーのナイトライブが行われるフィラ・グランビアまで少し移動する。この日の夜はディナーをとったり、何かを食べる余裕など全くない。かの有名なディーバ、グレイス・ジョーンズが巨大なソナークラブで11時半からパフォーマンスを行ったのだ。プレスフォトグラファーたちが皆、彼女の最高の写真を収めるために、開始15分前から前列に集まる中、45分ほど遅れてショーは始まった。
Grace Jones
突如エレベーターから彼女が現れた。あっと驚くような衣装をまとった彼女は、まるで黒ひょうのようなセクシー動きで「ナイトクラビング」を歌った。バンドに囲まれ、最高に素敵でホットなグレイス・ジョーンズ自身もショーを楽しんでいるようだ。彼女のパフォーマンスには、観客をどこか永遠の世界へと連れていくような力がある。
Victoria Hesketh aka Little Boots
続いて、新たなポップアイドルであり、今や世界的なネットアイドルとして活躍している、ヴィクトリア・ヘスケスのパフォーマンスが会場をダンスホールに変えた。自身のソロユニット、リトル・ブーツでも知られる彼女のパフォーマンスは、会場であるソナーパブの屋外ステージに大きな歓声を巻き起こした。まさに素晴らしいパーティーだった。
Late of The Pier
それから少し経つと、同じステージで、ノッティンガム出身の若手バンド「レイト・オブ・ザ・ピア」によるポップロックとファンク、ダンスを合わせたパフォーマンスが始まり、このショーは完璧に観客の心をつかんだ。続いて、ブラカ・ソム・システマによるルーツ音楽とファンク、サイケデリックを組み合わせたパフォーマンスが行われた。
Ebony Bones
土曜日は他とは少し違ったイベントが行われた。最も実験的でエキゾチックな、大きなパーティーだ。夕方の5時をまわった頃、このパーティーの最後にソナーホールに登場したのが、激しいパフォーマンスで知られる、イギリス出身のエボニー・ボーンズだ。エレクトロニカやポップ、パンクを混ぜ合わせた、カラフルなショーを行った。
Cardopusher
ソナードームで行われた、ベネズエラ出身のカードプッシャーによるDJプレイでは、スローなダブステップやダンスホールサウンドが流れ、観客は素晴らしい時を過ごした。一方で、巨大なソナーヴィレッジの屋外では、ソナーではお馴染み、フランスのエド・バンガー・レコーズがその最高なショーで多くの観客をダンスホールで盛り上げていた。キュレーターも務めるエド・バンガー・レコーズは、フランスのDSL、ブレイクボット、アウトラインズらによる「ガズポショー」も行った。
James Pants
アメリカのジェームズ・パンツのライブの後は、ビジー・Pとして知られる、エド・バンガー・レコーズ代表、ペドロ・ウィンターで終わった。これはまさに、彼のパーティに対するハードコアな解釈が生みだしたものだ。ソナー・ヴィレッジの人々は、午後の間はずっと立ってショーを見ているか、ダンスを楽しんでいるかのどちらかだ。
ドイツ人ミュージシャン、アルバ・ノトの登場でソナーホールの日中のプログラムは終了した。常にサウンドと美をコンセプトにパフォーマンスを行う彼は、今回「ゼロックス・ボリューム2」というショーを行った。
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