ソナー 2008

HAPPENINGText: Takashi Kawashima

ソナーは今年で15周年を迎えた、エレクトロニック・ミュージックとメディアアートの大規模なフェスティバル。毎年6月にスペインのバルセロナで開催され、市内中心部にあるバルセロナ現代美術館「MACBA」を中心に複数の会場にて、マルチメディアの展示やパフォーマンス、また多くの実験的ミュージシャンによるコンサートなどが同時多発的に繰り広げられる。

ソナー 2008

深夜から朝にかけては、市内中心部より少し離れたコンベンションセンター内の特設会場にて、多数のコンサートが催される。アーティストは、スペイン国内はもちろん、世界各国から数百人規模で招待され、世界的観光都市バルセロナにおいても、年中行事の一つとして観光ガイドに紹介されるほどの賑わいを毎年見せている。

ソナー 2008

日中のイベント「ソナー・バイ・デイ」は連日午後1時から夜の9時まで、バルセロナ現代美術館を中心に行われた。期間中は4つのコンサートと2つのメディアアートの展示が5つの会場で並列的に行われ、来場者はスケジュールを見ながら、各々好きなように巡回することができる。

「ソナー・バイ・ナイト」と呼ばれる深夜のイベントが、世界的に有名なアーティストによるライブによって構成されるのとは対照的に「ソナー・バイ・デイ」では、実験的なアーティストや、今後が期待される若手アーティストなどが主にパフォーマンスを行う。また、毎年時代に反映したテーマでキュレーションされたメディアアートやパフォーマンスの展示、上映も行われる。

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