高木真希人
PEOPLEText: Memi Mizukami
Snap series-potato, Acrylic on canvas, 515×728mm, 2011 © Makito Takagi
好きな作家はいますか?
大竹伸朗、ヴィンセント・ギャロ、コーネリアスなどのマルチな作家さんが好きです。海外のパルプ雑誌の表紙や、映画の看板を描いているような、職人的な作家さんにも憧れを感じます。
Snap series-23, Acrylic on canvas, 515×728mm, 2010 © Makito Takagi
作品を作る上で大切にしていることは何でしょうか?
絵画では、変な奴を偶然見つけて写真に収めることができた、という事件性を演出することを大切にしています。そのために絵画の中では、キャラクターに名前や細かな設定などを付けたり、キャラとキャラがコミュニケーションを取っている場面を描いたりせず、僕自身がある程度の距離を持って彼らと接することを心がけています。一度描いたキャラクターは二度描くことはなるべくせず、一枚の中で世界を完結させます。
逆にドローイングでは、何も考えずに思ったものをそのまま吐き出すことを大切にしています。
Snap series-20, Acrylic on canvas, 515×728mm, 2010 © Makito Takagi
ブログでは、物の構造や建物も細部まで描いているのが一つの特徴としてあると思うのですが、建物などの構造を描くのも得意ですか?
昔から架空の部屋や、そこに置いてあるインテリア、CD、本、貼ってあるポスターなどを考えるのが好きでした。建物などの構造も描くのが好きなので、自分なりに頑張って描きます。
Snap series-9, Acrylic on canvas, 515×728mm, 2010 © Makito Takagi
“キャラクターのスナップ写真の描写”というアイディアはどこから来たのでしょう?
雑誌のおしゃれな人たちのスナップ写真を見ていて、ここにおしゃれでも何でもない変なのが写ってたら面白いなと思ったのがきっかけです。
また、当時、フラッシュを焚いて撮影したモチーフの光と影の映り方を研究していたので、それに合った絵の題材として、キャラクターのスナップ写真の描写を選んだという理由もあります。
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