ゲット・イット・ラウダー 2005

HAPPENINGText: Samantha Culp

タンインチークによる「ワナビー・チャイニーズ」というポスターから(若い白人の男性と女性がキーパオや作業服に身を包み、派手に描かれたもの)、グラフィティが施されたスケートボードのセットまで(「ピープル・リパブリック・スケートボーディング」という読み物)と、幅広い。

過去数年の間に行われたどんなデザイン・ショーにおいても、至る所に姿を現す巧妙なイラストレーターがここでも見られた。動物や、家の中にあるオブジェクト、無定形の渦巻きやレトロ・パターン、バブルガムカラーの配合などが表現されていた。

ポール・アート・デザインによる不吉なリアルサイズの人間のぬいぐるみや、その姉妹社であるシャツ・フラッグのTシャツなどを含む、立体の作品も展示された。また、展示された作品やデザインのほとんどは、純粋な“アート”作品を除いて、販売もされている。

広州のアーティスト、ツァオ・フェイによる最新の映像作品「コスプレイヤーズ」や、チュウ・イーによる明快で緻密なエロティック写真などがあった。

このようにして、本展は、商業的であって曖昧、独創性に欠けていて個性的というコンテンポラリー・チャイニーズ・デザインに見られる様々なサウンドのボリュームを見事にあげた。そして「ゲット・イット・ラウダー」の文字通り、そのボリュームを増し続ける。

Get It Louder 2005
深川:2005年4月30日〜5月8日
上海:2005年5月21日〜29日
北京:2005年6月11日〜19日
info@getitlouder.com
https://www.getitlouder.com

Text: Samantha Culp
Translation: Yurie Hatano
Photos: Samantha Culp

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