フロー・フェスティバル ヘルシンキ 2022

HAPPENINGText: Victor Moreno

日曜日、主催者は、ツリー・オブ・コーズにSHIFTを招待した。このショーは、振付師ウェイン・マクレガー、インスタレーションアーティスト、オラファー・エリアソン、エレクトロニック・コンポーザー、ジェイミーxxによる芸術的なショーでジョナサン・サフラン・フォアの忘れられない同名の実験小説を再解釈した。

ヘルシンキを拠点とするイラク人アーティスト、は、フロー・ミュージカル・マニフェストでビデオアートエキシビジョンを発表した。彼は、2007年、第52回ベネツィアビエンナーレで北欧パビリオンにてフィンランド代表務めた。それ以降、アービディーンは、ニューヨーク近代美術館(2008)、パリのグラン・パレでのアートパリ(2008)、パリのエスパス・ルイ・ヴィトン(2008)、ローマ現代アート美術館(2014)、東京の森アート美術館(2012-13)など、多くの価値ある美術館や国際的なアートビエンナーレで展示している。


Adel Abidin, Photo: Adel Albin

オーストラリア出身のバンド、キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードはレッド・テントでスケジュールが組まれていたが、ボーカリストの健康問題を理由にヨーロッパツアーをキャンセルしなければならなかった。したがって、主催者は、ロンドンを拠点とするマスロックバンド、ブラック・ミディでカバーした。テントはマルチ奏者の全開パフォーマンスを見るために満員であった。




Michael Kiwanuka, Photo: Konstantin Kondrukhov

メインステージでは、マイケル・キワヌカと彼のバンドが、太陽が沈むのを背景に、暖かい夕方の瞬間に完璧に合った美しいショーを演じていた。ハモンドの音、卓越した楽器群そして痺れるバイブスが、思いがけない暖かいフィンランドの太陽のもと、互いに溶け合っていた。彼らは、サマー・オブ・ラブへと私たちを誘った。今年のフェスティバルは特別なひと時であったことは、確かである。

大きな期待が空気中に高まっていたのは、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズが夜9時にスタンバイしていたためである。バンドが最後のツアーをしたのは3年前である。さらに、「Ghosteen」「Carnage」をリリースしてから最初のツアーとなった。これは、ケイヴ氏の息子の悲惨な死以降のバンドの作品である、間違いなく最もダークで最も親しみのある「Skeleton Tree」との完璧な3部作となっている。

全体的にみて、アートディレクター、トーマス・カリオを含むフロー・フェスティバル主催者は、2年間のロックダウンののち、素晴らしいエネルギーを持って戻ってきたフローを見ることができたことに幸せと誇りがあった。人々とアーティストは、この機会を最大限に活かし、フロー・フェスティバルをヨーロッパの音楽フェスの最前線に戻した。

Flow Festival Helsinki
 2022
会期:2020年8月12日(金)〜14日(日)
会場:スヴィラハティ発電所
住所:
Parrukatu 2
00540 Helsinki

TEL:+358 9 7531 560
office@flowfestival.com
https://www.flowfestival.com

Text: Victor Moreno
Translation: Moeko Noguchi
Photos: Courtesy of Flow Festival

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