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UESHIMA MUSEUM

PLACEText: Victor Moreno

「自調自考」を基本目標に国際的な視野や高い倫理観を重視した教育を行う事で高い評価を受けている渋谷教育学園の敷地内、旧ブリティッシュ・スクール・イン・東京の建物をリノベーションし、UESHIMA MUSEUMが2024年6月1日に開館した。この美術館の館長で現代美術コレクターの植島幹九郎氏は、ライアン・ガンダー、オラファー・エリアソン、池田亮司、ゲルハルト・リヒター、チームラボ、塩田千春、ローレン・クイン、オスカー・ムリーリョ、村上隆、ヴァージル・アブローなど、日本や世界の著名なアーティストを紹介する堂々たる現代美術コレクションをキュレーションしている。


© UESHIMA MUSEUM

UESHIMA MUSEUMを作ろうと思った理由やきっかけを植島氏に伺ったところ、次のように答えていただいた。『コレクションを始め、アーティストの方やギャラリー関係者の方との会話が増える中で、現代アートは見てもらえる場所が無いことが課題という話をされるが多かったため、その課題を少しでも解決したいと思い、まずはすべての作品をプロのカメラマンの方に撮影していただき、日本語と英語、中国語で作品の解説を付け、ホームページとインスタグラムで公開することをはじめました。さらに、2023年にはアートを飾るためだけのスペースを北参道に作ったり、2022年と2023年に「Art Collaboration Kyoto」で展示をさせていただいたり、フィリップス東京で「UESHIMA COLLECTION」展を開催したりしていました。そんな中で、私の恩師である渋谷教育学園の田村哲夫学園長からいただいていた、渋谷教育学園内にあるブリティッシュ・スクール・イン・東京が麻布台ヒルズに移転するために、新たな借主を探しているというお話が私のなかで繋がり、文化・歴史的な背景や教育の場が敷地内にある場所で私のコレクションを一般公開する美術館を作るという提案をさせていただきました。そして田村学園長にその想いにご賛同いただき、実際にビルを借りることが決まり、具体的に話が進んでいきました。』


© UESHIMA MUSEUM

美術館は型にはまらない方法でレイアウトされており、さまざまな部屋がアートスペースに転用されている。現代美術のセレクションは、彫刻、絵画、デジタルアート、光のインスタレーションなど、精巧かつ多面的だ。『コレクションの中で、特に見てもらいたい作家の作品をある程度自分でピックアップした上で、テーマの設定の仕方や、展示の仕方等について、アドバイザーの神谷さんや山峰さんと相談させていただきながら進めました。』と植島氏は語る。

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