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ブリジット・デイビス

PEOPLEText: Waiming Wee

『私は、魅惑的な背景の中で綺麗な服に身を包んだ、優雅な女性を描くことが大好き。ファッションそのものではなく、特にクラシックな不朽の美しさがある40年代~50年代の過去のファッションの雰囲気から着想を得ています。また今日活躍する現代ファッションのデザイナーやイラストレーターと同様に、この時代のイラストレーターが手掛けたエレガントで美しいスタイル画から非常に影響を受けていて、ルネ・グリュオやアンドレ・エドゥアール・ マルティのような、イラストの中に遊び心があり、異性を誘うようなロマンティックな物語を持ったものも好きな作品の一つです。最近は、始めは抽象的に見えても、徐々にファッション画だと分かるようなアイディアを駆使した作品を制作しています。インクとペンで作業するのが大好きなので、いろいろなものを描くことがこの上なく幸せです。』-ブリジット・デイビス

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“Estella”, 40cm square, Bridget Davies

私が最初にブリジット・デイビスに会ったのは、2012年のロンドンの南西部に位置するフラムのアフォーダブル・アートフェア。そのアートフェアについてはあまり覚えていないのだが、カラフルな花びらと、豊かな緑に囲まれたビクトリア建築様式の建物で行われた。

その時はまだ、私もアート愛好家ではなかったけれど、陶器やアクセサリーなどの作品の中で、彼女のファッション画が一際目を引いた。どこの出身なのかは覚えていないが、彼女は子供時代を香港で過ごしたという。彼女の作品は、アンソロポロジーやザ・シャードのプロジェクトだけでなく、百貨店のジョン・ルイスから依頼を受けたプリント作品が更なる注目を集めるなど、徐々に話題を呼ぶようになった。これらは全て新進気鋭の作家にとって心躍るプロジェクトばかりだ。

ひたむきさと決断力、限界を越えていくこと、そしてイラストを描く際に多種のアイディアと技術を試みる彼女の、イラスト以外の世界を探ってみよう。

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“The Powder Room”, 480mm x 530mm, Bridget Davies

子供の頃の思い出を教えてください。

どこへ行くときも、紙の人形と沢山の衣装を作っていました。

絵を描いていない時はどのように過ごすのが好きですか?

読書、スイミング、ランニング、サイクリング、スキューバダイビングをします。

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“Walking The Dog” series, 350mm x 500mm, Bridget Davies

あなたを物に例えると?理由は?

鉛筆やダイヤモンド。鉛筆は描くことができるし、ダイヤモンドなら輝くことができます。

好きなアーティストは?その理由は?

沢山いて選べませんが、1920年から今日まで活動しているファッション画のイラストレーター、アーティストが大好きです。一番お気に入りの時期は1950年代。トゥールーズ・ロートレックエゴン・シーレも好きな作品です。

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“Estella”, 400mm square, Bridget Davies

この先挑戦したい新しいドローイングの題材や、メディアはありますか?

ヌードを描いてみたいと思っています。また、難破船のドレスに(ダイビングが好きなので)、脆弱性と孤独と寂しさ、壊れた心の感情を表現したファッション画を描いてみたいです。

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“Wonderfully Glamorous”, scarf, 870mm x 870mm, Bridget Davies

読者へメッセージをお願いします。

私の作品は、個人的な経験から語る物語や、架空のものなど様々。好きなように解釈し、そして作品を楽しんで下さい。

Text: Waiming Wee
Translation: Satsuki Miyanishi

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