ソナー 2013
さて次は夜の部「ソナー・バイ・ナイト」。もし「ソナー・バイ・ナイト」に向かうなら、フィラ・モンジュイックから夜の会場まではかなり近いので、以前のようにもう街を大きくまたいだり、次のショーのために走らなくても良い。
今年は金曜の早い時間から、重要なショーの一つで、多くのアーティスト達に影響を与えたクラフトワークの20周年を記念した素晴らしい3Dショーからスタートした。そして、レイムのショーを見逃すわけにはいかない僕たちは、早くから「ソナー・クラブ」へ移動。暗く激しく音は鳴り、建物も動き出すようなパフォーマンスを見せてくれた。
クラフトワークは、遠くにいる観客全てに向けてパフォーマンスを披露した。サウンドとうまくマッチした、優雅で申し分のない仕上がり。彼らの代表曲や聖歌を演奏し、本当に僕ら観客への贈り物のようなショーだった。
クラフトワークの優雅なステージを見た同じ夜、そのステージでは、先のドイツのレジェンドとは真逆のステージを見ることになった。生々しく汚れた、しかしエキサイティングでパワフルなメジャー・レーザーのパフォーマンスだ。マッド・ディセントは、エレクトロ、レゲエ、ラテンビートをミックスした意地の悪いキャッチーなサウンドで会場をごった返し、ショーは制御不能になるほど盛り上がりを見せた。
DJのビートに自然と身体が動きだす「ソナー・バイ・ナイト」にインディーズバンドが出るのはリスキーかもしれないが、ツー・ドア・シネマについては、彼らの曲を一緒に歌う多くのファンで前方が埋め尽くされ、ステージ全体を駆け回るパフォーマンスを見せた。
最新のミュージックフェスティバルへの発展のために、音楽のルーツについて良く知っていることは必須条件。ソナーはこれを良く知っている。今年は、オールドスクールヒップホップの時代のジュラシック5が登場した。
人々が踊り、楽しい時間を過ごすのともに、ソナーの20周年の最良の終わり方を熟知した2メニーディージェイズがステージを締めくる。
記憶に残る年・・・おめでとうソナー!
Sonar 2013
会期:2013年6月13日(木)〜16日(日)
会場:Fira Montjuïc, Fira Gran Via L’Hospitalet
https://www.sonar.es
Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Satsuki Miyanishi
Photos: Julio Cesar Palacio