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アルル国際写真フェスティバル 2012

HAPPENINGText: Wakana Kawahito

フェスティバル関連展示の中でも特に印象に残ったのが、フランス人アーティスト、ソフィ・カルの「For the last time」。彼女が長年作品作りの主題としてきた、盲目の人々が思い描くイメージを写真とテキストで表現するプロジェクトの一環だ。

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イスタンブールビエンナーレにも出品された本作品は、イスタンブールで出会った盲目の人に、彼らが覚えている最後のイメージを聞き、それぞれのポートレートと最後のイメージ、それにまつわるエピソードを文章にしたもの。もう一つの「Voir la mer」は、海に囲まれたイスタンブールに住みながら今まで一度も海を見た事の無い人を撮った作品だ。

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イスラエル人映画監督のアモス・ギダイは、イスラエルや中東をテーマにしたドキュメンタリー映像の展示を、夜8時から深夜12時まで毎日4時間のみ、教会を会場にして行った。

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薄暗く凹凸がある教会の壁や天井に映し出されたそれぞれの映像作品は、会場の荘厳な雰囲気と相まって、より一層強いメッセージをこちらに語りかけてくる。

世界遺産にも登録されているアルルの町の美しさを見ながら、夏の夜長に存分に写真を楽しめるこのフェスティバル。見た人それぞれが改めて写真について考える、よいキッカケになったであろう。

Les Rencontres d’Arles 2012
会期:2012年7月2日(月)〜9月23日(日)
時間:10:00〜20:00
会場:アルル市内各会場
https://www.rencontres-arles.com

Text: Wakana Kawahito
Photos: Wakana Kawahito

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