CSS(カンセイ・ジ・セール・セクシー)

PEOPLEText: Victor Moreno

2007年、彼らは一人の学生によってビルボードを賑わした。学生はニック・ハリーといい、「Music Is My Hot Hot Sex」をYouTubeにて自作のiPodのCMとして流し、Appleのプロデューサーがブロードキャストへ流す事を決定した。ブラジル出身の五人組CSS(カンセイ・ジ・セール・セクシー)は勢いに乗って、自身のアイデンティティを保ちながら明らかに成長を遂げた。CSSはスペイン語で名付けられた3枚目のアルバム「La Liberación」と共に戻ってきた。8月21日発売予定で、29日にはデジタル配信も始まる。私たちは彼等の出演する日本のフジロック・フェスティバルの前に貴重な話を伺う事ができた。

CSS (Cansei de Ser Sexy)

なぜ、「La Liberación(開放)」というタイトルなのですか?

私たちはあまりこの事に関して論議したわけではないけれど、CSSのリード・シンガー、ラヴフォックスが提案して、全体的な雰囲気で決めました。あまりコンセプチュアルな意味ではなくて、良い心地のする言葉だったからです。このアルバムは自由や幸せ、強い権力だったりスペイン語がポルトガル語にとても良く似ているけど全く違うという事など、沢山の事を言っています。スペイン語は全くポルトガル語と違うけれど多くの情熱をもたらしてくれる言語であり、このアルバムもまた、あなたが人生を謳歌している時のような情熱を語っているアルバムです。

CSS_Rooftop_Michael%20Nika.jpg

なぜスペイン語で歌おうと決めたのでしょうか?

La Liberación(開放)」だからです。私たちはチリでのフェスティバルでアドリアノが90年代に良く聴いていた「El Otro Yo」というバンドに会いました。私は恐らく彼を触発させ、この曲をバンド音楽用として私たちに用意してくれました。スペイン語はとても素敵な原語ですし、ポルトガル語で普段通りやる事よりも別の原語でやる方がもっと面白くなると思ったのです。ポルトガル語に反発している訳では無いですが、非常に詩的でシリアスな原語のため、ポピュラーな歌詞を書く事が難しいと感じました。私たちはブラジル人のポピュラーな音楽を聴いて育ってきたわけではありません。つまり私たちは今それらを愛していますが、最初の印象はあまり好みではありませんでしたし、サンパウロに来たら分かると思いますがここでは世界中のあらゆる音楽を聴いて育つのですから。私たちはまた、スペインのギターやペドロ・アルモドバルの映画”ボルベール”で使われたような音楽には常に影響を受けているので、スペイン語での表現も続けていきます。全てのビックアーティストはスペイン語での表現を続けていますが、私たちはそうではなく、そうですね、マドンナの「ボニータ」のようにです。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
クォン・オサン
MoMA STORE