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ドミニク・ウィルコックス

PEOPLEText: Mariko Takei

ロンドンを拠点に活躍するアーティスト、ドミニク・ウィルコックス。彼のウィットに富んだアイディアは、5月のニューヨーク・デザイン・ウィーク会期中に行われたグループ展「アンコンフォータブル・カンバセーション」で発表した新作「プレ・ハンドシェイク・ハンドシェイク・デバイス」でも存分に表現されている。ユーモア溢れる発想の原点は日常にあるというドミニク。彼の作品や、その素晴らしいアイディアの数々を紹介しよう。

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どのようにアーティスト活動を始めたのですか?

19歳の時、現代アーティストのチャーリー・ホームズから教わり、様々な発想を通してクリエイティブの姿勢を学びました。それまでは、静物画や風景画のような近代美術しか知らなかったのですが、色々なアーティストの本を見せてくれたり、興味深いギャラリーへ連れて行ってくれました。このことが、僕のこの後の創作活動につながる、心の扉を開けたのです。

いくつか作品を紹介してもらえますか?

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プレ・ハンドシェイク・ハンドシェイク・デバイス
喧嘩している人と実際に肌を触れることなく、握手することができる装置です。これは、実際の握手の予行演習となり、うまくいけば、和解の第一歩となるはず。

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バイ・ア・スレッド
ものを包んだり、重ねたりすることに興味があり、様々な色の木綿糸巻きが入ったセットを買って、15時間かけて木の杖に巻きつけたものです。

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フィールド
僕の作品のテーマは、無生物に命を吹き込むこと。靴を沢山使って草原を作ることにしました。空中へと伸びた靴紐が、まるで光に向かって成長しているかのように見せてくれます。

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ウォー・ボウル
このウォー・ボウルは、ある特定の戦闘の兵士たちで作られています。青いものがワーテルローの戦いのフランス兵とイギリス兵です。白いバージョンは、イングランド内戦の兵士です。

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