モゴヨン

PEOPLE

ほとんどの時間を楽しんで過ごす。それが私達が毎日挑戦していることです。

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モゴヨンはニューヨークを拠点にし、純粋に仕事を楽しむ事を大事に日々活動している、デザインスタジオ。多方面に才能を生かすフランシスコ・ロペスとモニカ・ブランドによる作品はカラフルかつセクシー、時には小悪魔のように、そして微量の不気味さを私達に残す。しかしその鮮やかさがそれぞれを滑らかにブレンドし、忘れられない印象を焼き付ける。

まずはじめに自己紹介をお願いします。


モゴヨンは、2004年に私達(フランシスコ・ロペス、モニカ・ブランド)が「PS1/MoMA」で依頼されたそこでのインスタレーションをドキュメント化したことから始まりました。お互いとても気持ちよく仕事ができると感じ合い、私達の住んでいるニューヨークのブルックリンの近くでアート・ディレクションをはじめることに決めました。
モゴヨンはデザイン、プリント、フィルム、シアター、フォトグラフィー、ファッションをプロデュースする機関として生まれたのです。ひとつのルールの中で自分たちを抑えつけたくなく、またひとつの作品の中に様々なアーティスティックな糸を織り交ぜるという意味も込め、モゴヨン(スペイン語のスラングで、たくさんの意)という名前を付けました。
音楽業界の仕事はCDジャケットのデザインから始め、ポスター、プロモーション・ビデオなどいろいろな方向に発展していってとても楽しんでいます。
他にモゴヨンとして取り組みたい事は、オリジナル・デザインのテクニックを見直して、それを利用していくことです。これは何を意味するかというと、私達のアートワークはテクノロジーをよく使うことで知られていますが、それらはハンド・ドローイング、コラージュ、スケッチブックや作業台の上で行う手仕事に基づいているということなのです。

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Outmigration – Art Direction, Costume and Music selection: Mogollon

最近の活動について教えて頂けますか?

現在は晩餐に取り組んでいます、というのは「Outmigration」という演劇の作品で、10月にウィリアムスバーグのモンキー・タウンという場所で行われるものです。セットのデザイン、ビデオのプロデュース、コスチュームを協同で製作し、作品のための音楽を監修しました。今年二回目の公演になるので、今回の目的はさらに魅力的になるよう磨きをかけることです。

今月のSHIFTのカバーデザインのコンセプトを教えて頂けますか?

今回は中東/ハリウッド女優を思わせるキャラクターにしました。実はこの作品はジャック・スミス、そして彼のお気に入りのひとつ、マリア・モンテスへのトリビュートでもあるんです。

ニューヨークと比べて日本のアートシーンについてどう思われますか?また、お気に入りの日本のアーティストはいますか?

日本とニューヨークではアートシーンはかなり違うと思いますが、二つの世界で相通じる物はあると思います。インスピレーションが欲しいときには必ず日本のアートを見ますしね。草間彌生、森万里子 、野田凪田名網敬一、北斎、安藤忠雄の作品が好きです。

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TUSH Magazine Issue 06, Berlin, Germany – Art Direction: Mogollon, Photography: Eva Muller

あなたにとってアートとは何ですか?また、アートに定義はあると思いますか?

うーん、これはなかなか難しい質問ですね… 特に今日のアートを定義づけるのは難しいと思います。アートはピラミッドのようにはもうとらえられていません、現実的に、むしろもっと直線のようにとらえられています。現在はアートとデザイン業界にとってとても興味深い時代だと思います。そしてデザイナーとアーティストの間に感じられていた境界線がほぼなくなってきたとも思うんです。ギャラリースペース、美術館でデザイナーがどのように作品を展示するかによって、どのようにアートがデザインによって影響されてきたかと、その逆を見ることができると思います。特にもう違いはないと思んです。
アートの世界がどう変わるかを予言したピエト・モンドリアンからのとても面白い引用があります。

“このような結果はおそらく遠い将来、私達を取り囲む人工的な環境をアートの終末にもたらすだろう。しかしこの終末は同時に始まりでもあるのだ。アートは続いてゆくだけではなく、さらなる進化を遂げるのだ。建築と彫刻と絵画の単一化によって、人口的な現実は創造されるだろう。絵画と彫刻はそれらを別の対象として示していない、また建築を殺す”壁画”や、”実用的”なアートもそうなのだ。 また、純粋に製作に打ち込むことは全く功利的もしくは理性的ではなく、むしろピュアで完璧な美であり、環境の創造を助けるだろう。”ピエト・モンドリアン

最近何かに感動したり、強い感情を抱いたりしましたか?

この間「Outmigration」という作品を発表したときはとても感動的でした。身体的にはかなり疲れてたのですが、同時にとても幸せを感じることができました。ここまでやった甲斐があったな、と実感した瞬間でした。

夢や目標などありますか?

いつか自分たちで映画を撮ることが夢です。

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自分たちは何に影響されてきたと思いますか?

私達は様々なアーティストやジャンルの作品から影響されていると思います。今思いつくのは、ジャック・スミス、R.W.ファスビンダー、アルヌルフ・ライナー、アニエス・ヴァルダ、スロッビング・グリッスル、ジャン・コクトー、ゴダール、ブニュエル、カラヴァッジョ、ネオ・ラウフ、北斎、フランスのニューウェーブ・ムービー、良い音楽、漫画(特にダニエル・クロウズの物)、ロバート・クラムとチャールズ・バーンズ、レイモンド・ペティボナンド、でしょうか。フランスのデザインが大好きなんです。

どの時代が好きですか?もし違う時代に旅ができるとしたら、どの時代に行きますか?

そうですね、きっと60年代だと思います。学生運動も盛んだったし彼らがどのように歴史を変えたのが興味があるからです。コンピューターも携帯電話もi-podもまだ存在してないですしね。いろいろな物を手に入れることが難しかった故に、所有していることがとても貴重だった時代だったと思います。音楽やレコード、アート、映画、服装やスタイルも好きなので。

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普段どのように時間を過ごしていますか?ブルックリンでお勧めの場所があれば教えて下さい。

スナッキーというファンキーな小さなバーがウィリアムスバーグにあるんですが、だいたい木曜日はそこで友人達と集まりビールと酒を飲んでいます。小さな日本料理や中華、韓国料理もあるし、音楽もいいんですよ。ウィリアムスバーグとグリーンポイントにはたくさんの遊ぶ場所があります。CoCo66や、enid’s、ダイアモンド、ペンシルファクトリー、スィートウォーター、ドゥモント、モンキータウンとK&M(たまにフランシスコがレコードを回す場所)にもよく行きますね。

同僚に普段言えないメッセージがあればどうぞ。

二人だけで仕事をしているので、自分の中にしまっておくことはあまりないですね。いつも一緒なので言いたいことを隠すのはなかなか難しいんです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

自分が何か本当に好きな物に取り組んで楽しんでいる時は、実際は仕事をしているとは違う。ほとんどの時間を楽しみに費やしているんです。それが私達が毎日挑戦していることなんです。

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住所:85 Quay St, Suite 2B, Brooklyn, NY 11222
TEL:+1-718-383-9670

Text: Junko Isogawa

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