ニュー・シティ・アート・フェア 台北 2012
HAPPENINGText: Tomomi Sakuma
沖冲 モグラグ・ガレージ
モグラグ・ガレージからは2010年SHIFTカレンダーに採用されたナヌーク、2012年SHIFTカレンダーに採用された伊波英里など多彩なイラストレーターの作品が展示されていた。
青参道アートフェアにも参加したことのある郡司侑祐の作品は、ファンシーな世界観をみせてくれる、一方で沖冲の「Pure」という作品は、一瞬、どろどろと死を彷彿させるが、しばらくみているとその中に、希望の光が感じられ、作品のイメージが明るい方向へ引っ張られていく。
植松琢麿 Yumiko Chiba Associates
会場入り口ではシムラユウスケがライブペインティングで来場者を楽しませ、立体や写真など、メディアを問わず作品を発表している植松琢麿が所属するユミコ・チバ・アソシエイツでは、動物や花といった素材を用いて作られたシリーズ「ceremony」が紹介されていた。彼の作品からは常に、自然と科学の関連性を見る事ができる。「ceremony」をみていると生き物の融合を感じ、時間や空間を超えた生命のあり方を探る旅にでている世界に浸ることができる。
Jinbocho Modern Contents
神保町モダン・コンテンツは東京神保町にある古本屋ボヘミアンズ・ギルド、永森書店、そしてギャラリー小暮が連名で出展しており、アンティークポストカードから田名網敬一のポスターまで、来場者が手に取って、作品を楽しんでいた。
ナオ氏 Emigre Collection
台湾のアート雑誌「dpi Magazine」に掲載された砂絵アーティスト、ナオ氏の作品を置くEmigre Collection。ナオ氏の作品は、身近な目の前にあるものをモチーフにして、そのモチーフの視点からみている世界が広がっている。作家本人が楽しんで作っていることを感じさせ、見るものも楽しくさせるパワーがある。
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