ロビン&ルシアン・デイ

PEOPLEText: Karl and Yasmeen

ロンドンに住んでいる人は、おそらく自分の周りに存在するデザイン全てには気付いていないだろう。ロンドンの街は進行中のライブ展覧会場のようなもので、特に公共スペースでそれを実感することができる。君が心地よく座っているその椅子は、イギリスで最も成功を収め、影響力のあるデザイナー、ロビン・デイによってデザインされたものかもしれないのだ。


Toro seating, Robin Day, on platform at Monument Underground Station, 1990, Photo: DDP Studios, Hemel Hempstead © Robin and Lucienne Day Foundation

先日僕らは、ロビン&ルシアン・デイの作品をフィーチャーした展覧会を見に、バービカン・ミュージアムに出掛けた。デイ夫妻は、僕達が今までに出会った中で最もエキサイティングなカップルで、80歳になった今も展覧会を催し続けている。実を言うと、デイ夫妻のことは3ヶ月前にインテリアショップ「ハビタ」でロビン・デイのデザインの椅子を買うまで全く知らなかったのだが、今となっては彼等の大ファンとなり、ほとんど人生の目標のようになってしまった。


Lucienne Day with cairn terrier Megan, 1990s, Photo: John Haddock © Robin & Lucienne Day Foundation

デイ夫妻は並外れたカップルで、50年以上も同じ分野で仕事をし、商業的にも成功を収めている。トレンドに惑わされず、全作品を通して彼等の目的を簡単に見極めることができる。もちろん、トレンドに何らかの影響は受けているが、彼等自身の影響の方が幾分強烈なようだ。彼等が自分達だけの世界に生きていたと想像するのは容易いが、間違いなくそうではない。彼等は、僕らと同じ世界に生きつつも、もう一つの世界を作り上げているのだ。その結果としてのアウトプットは、木の葉の形から地下鉄を待っている時間に至るまで、彼等にとって興味のあること全般に及んでいる。


Series E Polypropylene Chairs in a classroom, Robin Day, 1971 © Robin & Lucienne Day Foundation

ロビン・デイの作品は、地下鉄の駅や教室、コンサートホールなど、常に至る所に存在しているようだが、それに気付くのが難しいこともある。なぜなら彼は、僕らが当たり前に思うような家具をデザインし、それらは実用的で座り心地が良く低価格で、デザインは一見シンプルだからだ。だが、そのデザインは、本当の意味で複雑だ。ルシアンは、布地に関して同じことをやっていて、カラフルで半抽象的、グラフィック的なデザインを作り上げている。彼等のデザインは、空間をモダンで明るく、大胆で進歩的で現代的なものに変えてしまう。ロビンの家具の形と素材には、時代の要求に対する素晴らしい理解があり、その色と人生の自然な動きが、ルシアンのプリント地に反映されている。

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