アヤミ・ニシムラ
PEOPLEText: Wakana Kawahito
作品はどのようなプロセスで作っているのですか?
こんなことやってみたいと頭に浮かんで来たことは、長時間アイディアを練るよりも、とりあえず手を動かしてみます。まずはアシスタントの顔でやってみて、変えたり、やめたり、試行錯誤します。メイクのアイディアが固まってきたら、ヘアや舞台セットを考えます。他のアーティストに自分の考えを伝えるために細かく指示書を作ったり、打ち合わせを重ねたりして、全体的なイメージを作り上げて行きます。当日の撮影時に無駄がなく、最小限の時間で済むように、事前の準備を完璧にします。特に、ランキンとの仕事の時は、彼は本当に時間がないので、アイディアをメールでやり取りして撮影にのぞみます。彼の電話番号も知らないんですよ(笑)
作品を作る時は、あまり考えすぎない方が良いと思っていて、一番初めに感じた「やってみたい!」という閃きを大切にする方が、いいものができるんですよね。
Photo: Ken Kato
理想の女性像とは?
自信があって、シャープでセクシーな女性です。撮影の時も、モデルには「もっと強く!」と言うことが多いです。具体的な名前を挙げると、たとえば、マドンナとか、カトリーヌ・ドヌーブなどが思い浮かびます。
© Rankin
アヤミさんにとって、メイクとは何ですか?
日常のメイクは、洋服を着るとか、顔を洗うとか、そういうことと同じですね。私にとっては、ノーメイクでの外出は考えられないです。ちょっとメイクするだけでも気分が変わりしますし、そういうのはすごく大事だと思っています。メイクの仕方が分からないという人も、何でもいいからとにかくやってみてください。たとえもし変になってしまっても、落とせばいいことですから。
一方、作品づくりは、メイクアップを手段としたアートですよね。こういう写真集を見て頂く事で、私の気持ちを伝えたいですし、見た人を元気づけられる魔法みたいな力がメイクにはある、と考えています。
© Rankin
今後の予定を教えてください。
9月からオンラインのみで発売するアメリカ発のブランド「MAKE」のブランドコンサルティングを今回初めて担当しています。自分ブランドの化粧品や基礎化粧品の開発にも興味を持っているので、今後はそういうこともしていきたいですね。
「MAKE UP」Ayami Nishimura by Rankin
会期:2012年8月24日(金)〜11月9日(金)
時間:11:30〜21:00(不定休)
会場:DIESEL ART GALLERY(DIESEL SHIBUYA内)
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
TEL:03-6427-5955
キュレーター:Kimiko Mitani Woo / MW Company
UKアーティストコーディネーター:Ayako Terashima
協賛:株式会社フレームマン / 株式会社サンエムカラー
https://www.diesel.co.jp/art/
Text: Wakana Kawahito
Photos: Ken Kato