ソナー 2010

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

ソナーパブでの次のショウは、シガー・ロスのフロントマンの新しいプロジェクトであるヨンシーのライブだった。ショウは森の動物たちの美しいビジュアルとともに、 Jón Pór Birgissonの比類なきボーカルによる魔法の旅のようだった。もし目を閉じたなら(すなわち、バンドの姿は見えない)、シガー・ロスのコンサートにいるように感じたにちがいない。ともかくも、洗練されていて美しかった。

SONAR 2010
Angel Molina

ディジー・ラスカルのショウの前のエンジェル・モリーなのDJセットでは、(ディスコボールのような)小さなミラーを全身に身にまとったダンサーに、レイザーライトが跳ね返って素晴らしい光の散乱をつくりだすという視覚効果が、本当に驚くべきものだった。

SONAR 2010
Dizzee Rascal

そして次にディジー・ラスカルが、UKで最も尊敬され影響を与えているヒップホップ・アーティストだということを見せつけた。演奏での曲は彼の最新のアルバム「Tongue`n´Cheek」からのものであった。ラスカルはステージを加熱させ、ショウは楽しくエネルギーが溢れていた。

SONAR 2010
Matthew Herbert

マシュー・ハーバートのワン・クラブは、マシーがやりたいことをステージで行い、ソナーパブで融合的な演奏を行った。本当に奇妙な音とエレクトロのミクスチャ。だけど私たちは全てがハーバートがパフォーマンスすることを知っていて、それはもうひとつの予期せぬ楽しみなものだった。

2010年のソナーの締めくくりとして、ソナークラブではその最高に待ち望まれたケミカルブラザーズのショウがその開始を待っていた。

SONAR 2010
The Chemical Brothers

この2人組のショウは、今日の大規模な音楽ライブで最も人気のあるものの一つとなった。今回の場合も例外ではなかった。ソナークラブの広大なスペースは、個性的なショウを心ゆくまで堪能しようとする大勢の人々でごった返していた。

SONAR 2010
The Chemical Brothers

最先端のテクノロジーが披露されたショウでは、彼えらのヒット曲がエクスタシーでワイルドなパーティーのアンセムとなるようだった。

SONAR 2010
The Chemical Brothers

週末を振り返れば、まるでひと月のようで、ステージからステージへと走り、ジャンプし、ダンスし叫びながら過去のソナーでの思い出が体と心を通り過ぎた。来年のソナーでは18年の歴史を祝い、全てがもっとビッグになると言われることだろう。

SONAR 2010
会期:2010年6月18日(金)〜20日(日)
会場:CCCB, MACBA, Centre d’art Santa Monica
住所:Montalegre 5, 08001 Barcelona
https://www.sonar.es

Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Nozomi Suzuki
Photos: Julio Cesar Palacio

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