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ソナー 2010

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

昼のソナーの興奮を伝えたところで、今度は夜の部に話を移そう。夜のソナーでの体験は昼のものとは全く異なっていて、まるでフィラ2(ソナーの夜の会場)が新しい国になっていったようだった。そこでのパーティーは過去と現在と未来が一緒になってしまっていた。年を追うごとに人が増えているのだが、それがまるで中国のようである。
会場は巨大であるのも関わらず、パフォーマンスがある時はしばし人ごみをかき分けて進むことができないことがある。

SONAR 2010
Air

金曜の夜のソナーはフランスの二人組エアのライブで始まった。この環境エレクトロのショウはネオンライトなどの美しい視覚効果を完全に使っていた。エアは数年前の環境音楽と似たようなのを繰り返し演奏していて、目新しいものは無かったものの、実に幻想的だった。

SONAR 2010
Hot Chip

ソナー・パブでのホットチップスの演奏は何か違っていた。それは音のカクテルで視覚効果やエフェクトなどの余分なものは何一つ必要無かった。彼らの音楽は金曜に起こったビックパーティーへの開始の合図となった。

SONAR 2010
LCD Soudsystem

ジェームス・マーフィー率いるビックバンドのLCDサウンドシステムは、彼らの3つのアルバム曲を1時間に渡って演奏した。立て続けに注意を引きつける演奏は、最後には聴いている人を恍惚にさせた。LCDサウンドシステムは、数年かけた末の昨年、最も重要なバンドの一つとしてその地位を獲得した。そしてソナー・クラブでのパフォーマンスは一般の人たちにも批評家にも、その名声が確かであることを証明してみせた。

SONAR 2010
The Sugarhill Gang

今年のフェスティバルでおそらく1番のショウの時間であっただろう。ヒップホップのオールドスクールの先駆者である、「ラッパーズ・ディライト」で有名なシュガーヒル・ギャングは、クラシックの超ヒット曲で聴衆を狂ったようにノンストップでダンスさせ、彼らのバンドメンバーが表したエネルギーとカリスマ性は、今年のどのバンドのステージにも無かった。まさに素晴らしいショウだった。ヒップホップの伝説が帰ってきたのだった。彼らの演奏はマイケル・ジャクソンを思い起こさせ、全てのショウで群集を恍惚とさせたのだ。素晴らしい!

SONAR 2010
Roxy Music

昼のソナーを楽しんだ後の土曜の夜は、期待すべきブライアン・フェリー、フィル・マンザネラ、アンディ・マッケイのロキシーミュージックを聞きに走らねばならなかった。このショウの為にソナークラブにいたオーディエンスは、この日他のステージでフェスを楽しんでいるオーティディエンスの親たちだ。なにせ、ロキシーミュージックがバルセロナで最後に演奏したのが、フェス参加者の殆どがまだ生まれてない頃なのだ。

SONAR 2010
Roxy Music

ロキシーミュージックはまだ健在で、ブライアン・フェリーは本当に活力に溢れていた。3人のメンバーは素晴らしい音楽バンドになっていて、彼らの代表曲を以前と同じくらい全く新鮮に演奏していた。

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