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トビー・ヤン

PEOPLEText: Justin Tsui

「CustomizeMe」について詳しく教えて下さい。

CustomizeMe」は、イタリアのVANSとコラボレーションした企画です。世界中から50人のアーティストを招待し、バンス・クラシック・スリッポンで作品を作ってもらい、バルセロナやいくつかの都市で展示を行いました。初めて普通に売られている商品に自分のキャラクターを描けたのが楽しかったですね。

Toby Yeung

多くの団体やブランドとコラボレーションをしていますが、どれが一番印象的ですか。

デビルロボッツと行った展覧会ですね。小さな展覧会でしたが、私はデビルロボッツのファンだったんです。だから、あの有名な「TO-FU」とコラボレーションができると聞いたときは、本当に嬉しかったです。また北京オリンピックの期間中、アジアのブランド「ジョルダーノ」とのコラボレーションで、中国の伝統的なキャラクターをもとに5つのキャラクターのデザインを担当しました。それぞれ違ったスポーツで、合計30枚のTシャツをデザインし、香港や中国で発売しました。沢山反響があって、嬉しかったですね。中国の伝統とスポーツを組み合わせた良い作品でした。

Toby Yeung

フィギュアはいつ頃からどうして作るようになったのですか? 「MINDstyle」とのお話を聞かせて下さい。

3年前くらいになりますが、フィギュアを制作しているプロダクションと仕事をするようになって、ヨーロッパでいくつかプロジェクトをしていました。そこで「MINDstyle」が作品を見て、キャラクターにポテンシャルを感じてくれたんです。そして、「MINDstyle」と一緒にフィギュアを作るようになりました。
その後、アジアでの事業展開をしたいということなので、現在は私がクリエイティブ・ディレクターとして一緒に仕事をしています。

アメリカや日本と比べて、中国のおもちゃマーケットについてどう思いますか。

香港ではビニールトイがとても流行った時期がありましたが、今は以前ほどではないですね。香港の市場は、非常に小さいし、流行に流されやすいと思います。それに比べて、日本の人々は国内のアーティストを大切に支えていて、それが結局キャラクターデザインやビニールトイの市場を支えているんだと思います。アメリカでは、去年からようやくビニールトイが流行ってきました。アメリカで「アート・トイ」と呼ばれるものが、いわゆるビニールトイですね。

Toby Yeung

パースペクティヴ・マガジンによる「40 under 40」で受賞されましたが、アジアでもっとも影響力のある一人に選ばれた感想はいかがですか?

非常に嬉しいです。キャラクターデザインとしてだけではなく、インタラクティブ広告という部分でも評価されたということですから。私は、キャラクターデザインで叶えたい個人的な夢と、インタラクティブ広告での目標の間で、常にバランスをとることを心がけてきました。10年間、この広告業界に携わってきましたが、同時にキャラクターデザインにも多くの時間を費やしてきました。だから、みんなに知ってもらえて本当に嬉しいです。

今から10年後は何をしていると思いますか?

10年後も、周りの人やものに励まされながら、デザイン業界で頑張っていると思います。いつか、自分のキャラクターをファッションに取り入れたファッションブランドを作ってみたいとも思っています。

読者へメッセージをお願いします。

自分自身の目標に向かってひたすら努力し続けて下さい!

Text: Justin Tsui
Translation: Tatsuhiko Akutsu

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