グラフィック・エアラインズ
PEOPLEText: Justin Tsui
デザインへの愛をふりまきながら街中を飛び回っているのが、香港発クリエイティブグループ、グラフィック・エアラインズだ。彼らの幅広い活動は、様々なプロジェクトにビックリするほど積極的に参加していることからも伺え、ここ数年で彼らの名前が知れ渡ることになった。言うまでもなく、ぷっくりとした顔のキャラクターも彼らを特徴づける象徴的な存在となっている。この若手2人組は2009年はパリの展覧会に飛び立つという。さぁ、彼らによる空の旅を楽しもう。
お二人のこれまでの背景も含め、グラフィック・エアラインズの自己紹介をお願いします。
タット:2002年にウェブサイトを通してグラフィック・エアラインズを始めました。その頃、自身のデザインを表現する場所を探していました。つまらないオフィスでのデザイン作業から離れたかったというのもあります。
ヴィ:タットに影響を受け、ちょっと描いたり、クレイドールを作り始めました。グラフィック・エアラインズに参加したのは2004年です。2005年には手書きのステッカーをストリートに貼り始め、グラフィック・エアラインズを表現する新しい場所を発見したのです。
ここ数年アートシーンでとてもアクティブに活躍されてますね。手がけたプロジェクトで気に入っているものを紹介して下さい。
一番印象に残っているプロジェクトは、2006年にリリースした初めてのグラフィック小説「トラッシュトーク」ですね。人々に知ってもらえるきっかけとなった作品でもあります。初期の作品が掲載されていて、そのどれもが新鮮で磨きがかかってない感じがとても好きです。
「トラッシュトーク」以外には、「エクスパンディング・シティ」というプロジェクトも好きです。このプロジェクトでは、絵を描く代わりに何か大きなコトをストリートでやってみたかったのです。そこで、2つの巨大なぬいぐるみをストリートに作りました。香港中を連れて回り、いろいろなシナリオで写真を撮りましたね。その写真全てがこの街の重みを良く捉えてます。混み合った通りを、1体が45kgあるこの大きなぬいぐるみを抱えて移動するのは大変でした。その反面、ストリートにある変なモノへの人々のリアクションが面白かったです。
チームとして、どうやって作品を仕上げますか?制作過程を教えてください。
プロジェクト毎に話し合い、全てのアイディアを出し合い、スケッチします。作品制作の作業に取りかかる前に基本となるアイディアを思いつきますね。大抵、タットがデジタルな制作を担当し、私が手作業の部分を担当しています。
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