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CHANEL PRESENTS “LA GALERIE DU 19M TOKYO”

HAPPENINGText: Sébastien Raineri

CHANEL(シャネル)のメティエダール(クラフツマンシップ)の拠点であるパリの「le19M」(ル・ディズヌフ・エム)が、六本木ヒルズ森タワー52階にて開催される特別展「la Galerie du 19M Tokyo」で初めて東京に居を構える。創造性、職人技、対話を巡る旅として構想された本展は、日本とフランスから集結した約30名の職人、アーティスト、クリエイティブスタジオが、伝統と革新を讃える場を創出する。


来場者が展示壁に彩りを加える

シャネルが2021年に設立したル・ディズヌフ・エムは、ファッションと装飾におけるメティエダールの継承を目的とした、創造の場であり実験室。ここには、不朽の芸術性を体現する刺繍職人、プリーツ職人、羽根細工師、金細工師、帽子職人など、11のメゾンダール(工房)と700名以上の職人が所属している。


「メゾンダール」の作品群

ル・ディズヌフ・エムには、ギャラリーも併設されている。メティエダールの価値を広く発信するとともに、クリエイティブな精神と手仕事の魅力を、子どもたちや学生、専門家、クラフト愛好家、家族連れなど、あらゆる来場者に向けて紹介。来場者は、職人たちの卓越した技術と豊かなクリエイションを体感するとともに、芸術分野を超えた交流を通じてイノベーションの可能性に触れることができ、新たな職業への関心を育むきっかけになることも期待されている。


展示会のモチーフを反映したデザインのグラス

東京で開催される「la Galerie du 19M Tokyo」展は、「未知なるクリエイション、その先へ」と「ルサージュ 刺繍とテキスタイル、100年の物語」という二つの展示に分かれており、分野、文化、世代の境界を超越している。これは伝統と現代性、精密さと想像力の交差点であり、木、紙、土、テキスタイルといった素材が人間の感情と芸術的対話の器となる場となる。その核心には、日本とフランスに共通する哲学がある。手作りの美とは、世界を見据え形作る方法であり、自然と記憶と創造の対話である。

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