「チャイナ・デザイン・ナウ」展

HAPPENINGText: Lotje Sodderland

V&Aミュージアムの「チャイナ・デザイン・ナウ」展を見に行く者なら、このおなじみの「メイド・イン・チャイナ」という言葉はすぐにでも全く新しい意味を持つことだろう。

深圳の先駆的なグラフィックデザイナーから、上海の新しい都市中層階級のファッションには抜け目のないライフスタイル、次期オリンピック都市・北京の最先端の建築デザインまで、映像、写真、プロダクトや家具のデザイン、ユースカルチャーやデジタルメディアを媒介として、「チャイナ・デザイン・ナウ」は、以前の社会主義であった過去とともに、中国の再結合を豊かに見て回るものとなっている。


China Design Now Exhibition View. © Tonkin Liu

明朝の磁器、纏足の慣習、世界が愛する点心の贅沢な風味、崇敬される少林寺拳法の技術、そして伝統的な中国建築の大塔、これら世界中に認知されている中国の豊かな歴史的遺産の面影は、世界で最も複合した、畏敬の念を起こさせるものの発祥地であった古代文明へと導く。しかし、毛沢東の前世紀当初に起こった、国民全員の専念を集めるという君主的な方法は、無数の古代建築、工芸品、アンティーク、書物、絵画の組織的破壊を意味し、花でさえも滅亡すべきものだと考えられ、子供たちは運動場の芝生を踏みつけ、花の蕾をむしり取るよう教えられた。


China Design Now Exhibition View. © Tonkin Liu

当然のことながら、ヨーロッパ、アメリカ、日本に、概念、デザインや創造が定着していく間に、文化革命の時代は、世界の電子機器、靴、機械やその他諸々のつまらない大量生産の時代で埋められた空白を中国に残した。あるいは、これら文化の滅亡・抑制・欠乏の時代が、今日の中国が、特にデザインの分野で、活気に満ちた創造性を楽しんでいる理由なのかもしれない。200以上もの展示で、現代の中国の魅力的な洞察力を紹介し、過去20年間にわたる中国の希望や夢をまさぐりながら、チャイナ・デザイン・ナウはこの新しい文化の変動を祝っているのだ。

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鈴木将弘
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