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オプトロニカ・フェスティバル 2007

HAPPENINGText: Peta Jenkin

金曜の晩のオプトロニカでは、アディクティブTVがIMAXを乗っ取り、数千のキャストや「City Of God」、「アメリ」、「Get Carter」などの映画で催眠的な映像のマッシュアップのパフォーマンスで魅了した。ペースを上げそして激しく、このデュオは映画からの陽気なオリジナルサウンドも吹き込みながら、ボリュームの大きなハウスサウンドでシーンを変えながら、記憶に残るシーンの集中砲火で観賞するものを虜にした。

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Addictive TV

引き続いて映画界の有名人でもあるピーター・グリーナウェイが新しいライブシネマパフォーマンスを見せた。ウランについての一時間のショーで、それにまつわるある男の旅。インクや血、腐った死体から女性の下着といった変わったものの詰まった、きっかり92個のスーツケースの中身を見せていくことによって描かれていく。

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Peter Greenaway

例によって、グリーナウェイは説明し過ぎたり筋道を立てるわけではないが、いつも通りに、とても美しくて豊かな比喩表現である。特筆すべきなのは、彼の使った相互に作用するデバイスである。ビジュアルを操作するタッチスクリーンは、通常パフォーマンスをする裏で見慣れたラップトップと明らかに違って素晴らしかった。

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Reactable

一方で小さめな劇場でも、見逃せないライブパフォーマンスが繰り広げられていた。バルセロナ在住のインタラクティブ・ソニック・システムによる「リアクタブル」という楽器の演奏だ。キャプテン・カークとスポックがエンタープライズ号で共演するだけでも拍手喝采ものではあるが、情報では伝説的なボブ・モーグも携わっているという。

透明なプラスティックが円形のバックライト付きテーブルに変化し、それぞれの音がそれぞれの形と呼応を繰り返し、表面を色鮮やかに彩ってく。未来のミュージックマシーンの様で、今ままでみたことのない音と光の同時競演は、最も魅力的な互換性のあるオーディオ・ビジュアルの試みであったと言える。さらに大切なことは、パフォーマンスとしての完成度、パッと見では音がどのように変換されているのか分からないことが物語っている。

リアクタブルのパフォーマンスは会期中に何度となく映画会場からほど近い場所で披露された。訪れる人にとって、カウチやお菓子で寛ぎながら、幅広くインタラクティブ・インスタレーションを楽しむリラックスのできる空間であった

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