ニューヨーク/東京 ミュージック・フェスティバル 2007
HAPPENINGText: Yukino Kotake
イベント当日、午前中からの雨で、屋外で行われるイベントだったため、レポートする立場ながらも集客の心配を勝手にしていた。会場はニューヨーカーの憩いの場として知られ、マンハッタンの中心に位置するセントラル・パーク、私自身もマンハッタンという都会に息苦しさを感じた時などよく行っている場所のひとつである。
会場に着くと、わずかながらも入り口には列ができており、会場の方からも音が聴こえてきた。公園内の道路を行きかう人も何かあるのかと気にかけているようだった。その雰囲気が私たちの気持ちを少し興奮させた。
「NY-TOKYO ミュージック・フェスティバル」というタイトルがあらわすように、イベントは、音楽を通じてニューヨークと東京の文化を結びつけるというものだろう。ニューヨークにいれば気付くが、日本のファッションをかっこいいと思う若者も少なくなく、会場にはゲストであるNIGOのブランドベイプなどを着たファッションに気の遣う人が多く見受けられた。
日本人がニューヨークに魅力を感じるようにニューヨーカーも東京、日本のファッションだけでなく多方面において魅力を感じていることが分かる。会場内には、新製品であろうTVゲームの紹介やスケートボードの小さなコーナーなどいくつか楽しむものがあり賑わっていた。ファーストフードのコーナーもあり、ビールを片手に開演を待つ人も少なくない。
開演が近くなるにつれ雨のほうもあがり、コンサートにはもってこいの天候となっていた。ステージ中央にはDJブース、また大画面が両サイドに設置されており、アーティストごとにモーション・グラフィックスが流れる仕組みになっている。
このイベントのメインといってもいい、テリヤキボーイズ - イルマリ(リップスライム)、RYO Z(リップスライム)、バーバル(m-flo)、WISE、NIGOの5人組のユニット-の出番が来たときには、観客の歓声で会場は沸いた。
DJブースに現れたのはベイプの恐竜のような顔のついたパーカーで顔を覆ったDJ、このときは誰か分からなかったがすぐにNIGOであることが分かった。他のメンバーもベイプのパーカーで顔を覆った形で登場。パフォーマンス中、彼は英語で会場を沸かせ、観客の気分を思い切り、ハイにしたのが手にとるように分かった。
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