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曖昧な境界:ハンブルグ現代音楽の12日間

HAPPENINGText: Gudrun Rau

私はチェンバロの音色に関する様々なものを連想した。フェネスの素晴らしい曲「ビフォア・アイ・リーヴ」はもちろんのこと、80年代のシンセサイザーミュージックも。フェネスを聞いてライヒを思い、ライフを聞いてバッハを思い出すのが本来のあり方であるはずで、逆なのは自分でも分かっているが、何故か私の理解力はいつも逆転しているのだ。けれども、これが観客によって太古の音楽(おそらく“新しい耳”を持って聞くもの)の新たな印象を得ようとするミハエル・ペテルマンの意図であるのだ。

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およそ1時間続いたコンサートの後、観客はコーヒーやジュースを飲みながら、演奏者たちにこの記事で読めるような予備知識を聞いたりした。私にとってはいくぶん現実離れしていていたが楽しめる午後となった。

マーティン・ゴンシュレック(フルート奏者)とミハエル・ペテルマン(チェンバロ/MIDIシーケンサー奏者)は、ヴァイザー・ラウシュのメンバーである。

このイベントは「曖昧な境界:ハンブルグ現代音楽の12日間」というフェスティバルの一部であり、3月21日から4月1日まで開催されていた。このフェスティバルは、ハンブルグ現代音楽組合の主催によるものであり、彼らは、即興やエレクトロニック・ミュージック、前衛的なロック、パンク、DJ、ラップトップなど、幅広く面白いイベントをフィーチャーしている。

Burred Edges – 12 Days of Modern Music in Hamburg
Bunkerrauschen extra mit Reich und Bach
会期:2007年3月21日〜4月1日
会場:Medienbunker, Feldstrasse, Hamburg
https://www.vamh.de/

Text: Gudrun Rau
Translation: Haruka Kibata
Photos: Gudrun Rau

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