「ハローキティの秘密の家」

HAPPENINGText: Samantha Culp

韓国のアーティストであるヤング・キム(こと「スーツマン」)はハローキティーランドで彼自身の写真を共有し、そして金泉知子の官能的な図面は毛皮のフィールドで遊んでいるまるで猫のような耳を持つ女の子は毛皮の中で遊ぶ… ゆっくりとその毛皮はキティのものであると気づき始める。それは巨大なノミをももつ。他の顕著なコントリビューターは、CLOT、香港ストリートウェアレーベル、エジソン・チェン、シンガポールのファンク・スタジオ、そして札幌のワビサビなど。

目を見張るようなデザイン作品ほどあっという間に飽きられてしまう。(その新しさが長引くことはない。人々が潮のように前へ移動していく長引く可能性は実際にはないのだ)そして、来訪者たちはTシャツ、携帯電話ホルダーと限定版おもちゃの展示がないか探すために「シークレット・ストア」へと出てくる。幸運にも、かわいいボール紙で作られた児童書と小さなトートバッグはチケットに含まれているので、チケット以外にお金を払うことなくもう一つほんのわずかなハローキティを家に持ち帰ることができる。

それにまた、完璧なピッチをきざむ名古屋に拠点を置くミュージシャン・ララトーンによる展示のループサウンドトラックは、少なくとも数時間は頭の中に残るだろう。それは結局、私がハローキティの音楽を精神的な音楽と常に想像したもの(全ての魅力的な音と大失敗、8ビットの長調ときれいなはずむようなビート)と全く同じようなものだろう。

ハローキティの秘密の家で、私は不死身の無口な猫の心を垣間みた気がする。だが、全ての疑問が解決されたわけではない。『あなたがキティを見ると、彼女はあなたの心を分かってくれる。でも彼女がじっとあなたを見返すとき、ハローキティは何を感じているのだろう。』禅の公案(信じていない人間にはまったく理解できない概念)はいつも私についてまわる。少なくとも2007年、次のキティの華やかな催しまでは。

Hello Kitty Secret House
会期:2006年7月27日(木)〜8月18日(金)
会場:HITEC
住所:HITEC building, Victoria Harbour, Hongkong
TEL:+852 2620 3594
https://www.hellokittysecrethouse.com

Text: Samantha Culp
Translation: Miwako Nakazawa

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