ジョニー・ニトロ
THINGSText: Mayumi Kaneko
アレックス・オーグルによるコミック「ジョニー・ニトロ」。シークレット・エージェントであるジョニーが様々な事件に巻き込まれるストーリーで、スパイ映画さながらのその演出はモーショントレースを駆使したフラッシュによるハイ・コントラストな映像で斬新だ。
僕たちはこの完成度の高いモーショングラフィックをつくり出したTUBATOMICスタジオに、興味を抱かずにはいられず、そこでプロデューサーで、このオリジナルコミックの作者であるアレックスにインタビューを行った。
ジョニー・ニトロは、今はウェブのみのプロジェクトなのですか?
今のところはそうです。他にも様々なプロジェクトがありますが、まずは、このジョニー・ニトロのプロジェクトをうまくスタートさせることに全力を注いでいます。
スタッフとの関係を教えて下さい。
TUBATOMICスタジオのアーロン・ホフマンと一緒にやるようになる前は、フリーのイラストレーターをやってました。
このプロジェクトを始めた理由は何ですか?
ジョニーは僕が何年か前に書いたコミックのキャラクターだったんです。アーロンは昔からの友人で、マルチメディアスタジオで小規模のプロジェクトを手掛けてました。僕達の才能を生かして何かやりたいと常に考えていて、コミックとサウンドトラックCDを一つにしたものを制作し、そのアニメーションをインターネットでプロモーションしようということになりました。
アーロンと僕がキャラクターについて考えていた時に、彼がジョニーを使ったらどうかと提案したんです。最初はフルカラーで、しかも今とは全く違うスタイルでやる予定だったんですが、全然気に入らなくて、それで違うアプローチを探し始めました。
自分のマックでハイコントラストなモーションキャプチャーを使っていろいろ遊んでたことがあったので、フラッシュを使ったこのスタイルがベストだということにすぐに気付きました。サイトを白黒にしてよりアンダーグラウンドな感じを出そうとしました。そのできにもすごく満足しているし、このプロジェクトが素晴らしい成功を収めたことには、ちょっと驚いてもいます。僕達が良いと思う物を、他の人たちも同じ様に感じてくれるかどうか自信がなかったんです。
今はロンドンを拠点にしているのですか?
いいえ、アメリカのカンザスシティです。ストーリーの舞台をロンドンに設定したのは、ブリティッシュスパイの感じが好きだからです。
今後の予定を教えて下さい。
ジョニー・ニトロのコミック&CDが発売された後も、できる限りこのプロジェクトを続けていくつもりです。リアルフラッシュバージョンにしようかとか、一本の映画を作ってみようとか、アイディアは沢山あります。TUBATOMICスタジオとしての予定は、ネット上で面白い事をやり続けて行くことです。
TUBATOMICスタジオ
住所:3804 St. Elmo Ave. Suite 111, Chattanooga, TN 37409, USA
TEL:+1 423 821 6210
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https://www.tubatomic.com
Text: Mayumi Kaneko