スーパーマーケット 2016

HAPPENINGText: Victor Moreno

ストックホルム・インディペンデント・アートフェア「スーパーマーケット 2016」が10周年を迎えた。この数年間でフェアがどのように発展してきたかを見ることができる素晴らしい内容だ。2015年からスーパーマーケットは、町の南部にある大きな会場である「スヴェータ・ヒューセット」(the black house)で行われている。ここはスウェーデンの最も有名な美術大学コンストファックの真横にあるため、実際に芸術関連に詳しい人には良く知られた場所である。スーパーマーケットのコアはずっと変わっておらず、アーティストが運営するアートフェア。数百もの出展者とギャラリーがストックホルムをハブとして、それぞれに異なったネットワークで独立した新しいレベルのアートシーンを築いている。私たちはスヴェータ・ヒューセットを介して何人かのおもしろいアーティストに出会った。

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“Supermarket 2016”, Svarta Huset

前身の「ミニマーケット・アートフェア」は2006年に始まった。10年前には誰も「ミニ」が年を追うごとに「スーパー」まで国際的な芸術に進化するとは想像もしなかった。『私たちアーティストはこのフェアというフォーマットの中で遊び、挑戦し、批判し、議論し、さらに最終的には発展していくという完璧な機会を目の当たりにした。アーティストが運営するシーンの基盤は、お金や、利益を生みたいという願望に基づかない。これは自治である』。

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Booth of TEGEN2, Stockholm, Sweden, Supermarket 2016

テーゲン2はスウェーデンのストックホルムにある。グニラ・スコルド・フェイラーとドゥロール・フェイラーが南部にあるこのアートギャラリーを切り盛りしている。彼らは反体制的なアートや、社会から逸脱して挑発的な宗教や政治思想を何とかして押し通そうと活動しているアーティストに興味を持っている。スウェーデンのアーティストを中心に、1967年の展示直後には検閲にもあったカール・ヨハン・デ・ギアの、燃えている「ペニス」「旗への冒涜」と書かれたスウェーデンの旗を燃やしているアイコニックなペインティング作品も展示。同様に、ごく最近公的な場所でイスラエルの旗の上で脱糞しすぐに逮捕されたイスラエルのアーティスト、ナタリー・コーエン・ヴァクスバーグの作品も展示されていた。いま、彼女をプッシー・ライオットとアンナ・オデルの中間に据えるか否かはあなた次第だ。『わずかに差異はあれど、このギャラリーは芸術的表現の自由とその作品の代価の寄与に焦点を置いている』とドゥロール・フェイラーは説明する。

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Booth of NIEUWE VIDE, Haarlem, The Netherlands, Supermarket 2016

ニュー・ヴァイディはオランダのハールレムにあるギャラリーだ。このギャラリーは現代美術、反体制文化、各分野のクロスオーバーやヴィジュアルアーティストをテーマに取扱い、2016年の注目アーティストの作品を展示。抽象表現主義に見える人物が市場チャートとしての絵画パターンを説明しようとするパフォーマンス「バース・オブ・オール・フレッシュ」の新バージョンを披露するトゥーン・ファイビーは、そのうちの一人だ。

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