OFFFフェスティバル 2008

HAPPENINGText: Eduard Prats Molner

OFFF 2008

第8回目となるOFFFフェスティバルはリスボンにて開催。過去にバルセロナにて6回、ヴァレンシアにて1回、ニューヨークとメキシコ(最終的にはキャンセルとなった)にて臨時に2回の数々のイベントが開催された。そして2008年、OFFFはテージョ川のほとりにあるアルカンターラという街に位置する工業ビルのひとつ、LXファクトリーにて開催された。現在修復が行われているLXファクトリー(LXF)は、リスボンの歴史で最も重要な製造工場のひとつで、リスボンの製糸繊維会社として存在していたところだ。

OFFF 2008
LXファクトリー屋外 (右にメルカディージョのテント)

今回のフェスティバルは、前回行われたものとほとんど似た作りとなっていて、フェスティバルの核となる「ルーツ」にはメインステージがあり、カンファレンス、プレゼンテーションやパフォーマンスなどが行われる。「ルーピタ」はエクスペリメンタル・エレクトロ音楽のスペース。「オープン・ルーム」はデジタルシーンで新たに活躍している人向けに設けられた。「シネキシン」では、OFFFフィルムフェスティバル・セレクションのフィルム上映や、スペシャルセッションが行われたり、アニメーションとモーショングラフィックで著名な人の展覧会を開催。「ショープレイス」ではフェスティバルのメイン展覧会が行われ、「メルカディージョ」はショッピングエリア、「マシーナ」はインターネットアクセスもあるコンピュータルーム、「チラックス」はバーもあるチルアウトスペースだ。

OFFF 2008
メインエントランス

ドアを開けてまず最初にうれしく思ったのは、建物がアンダーグラウンドな様子を呈しているところ。ベルリンのクラブやアートイベント会場を思い出す。時間通りに着くと入り口にはすでに列ができていて、厳重なチェックの為ドアはなかなか開いてくれない。残念ながらオープニングアクトを見ることができなかった。LXファクトリーはとても大きなビルだ。フェスティバルメインとなる「ルーツ」、「ルーピタ」、「オープン・ルーム」と「ショープレイス」をひと続きのスペースで提供していて、その中間に「チラックス」がある。ショッピングエリアは外に位置しているので、誰でもアクセスが可能だ。

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