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ネクスト・フェスティバル 2006

HAPPENINGText: Emanuelis Ryklys

フェスティバルの特別プログラムを見る時間がやってきた。信じられないようなエキゾチックなコロンビアンフィルム「ロス・アーチヴォス・マヨ」は、私のそしておそらく全ての人の目をつかんだのだろう。

休憩のあとはハードコアなビデオアートプログラム「終わりと新たな始まり」が上映された。ハードコアな人向けだけど、私はそういう人じゃない。

フェスティバルの最終日になると、メインである受賞式が近づく。審査員は実際決定に悩んだに違いない。まもなく主催者が台上にあがり今年のネクストのベスト作品を発表した。

そして最優秀作品は、ポーランドのパトリック・レビッツの「あなたとわたしの間」で、最優秀バルチック賞は、ラトビアのシーネ・ボーマネの「歯医者」と、リトアニアのアンタナス・ジガヴィシウスの「ローディング」であった。みなさん拍手!拍手!

まあ、賞はいささか主観的すぎて、観客全員が納得いくようなものではなかったけれど、ネクスト・フェスティバルは客観性とかストイックな感じをビデオに求めた訳じゃない。確かに、人によるものだから、自分だけの最優秀賞を選べばいいのだ。

休憩とそして祝福の時間だ!DJウォークマンはだらりとしたチューンをスピンした。トーマス・ドブラヴォルスキー、多分現在リトアニアでもっとも熱いコンポーザーでミュージシャンの一人であろうが、彼のハンドメイドのブラスグローブををリトアニアのジャズミュージシャンのネダとフルートを演奏した。

IJOはもう一人のリトアニアアーティストで、ブレイクビートを披露した。コンサートはドイツデュオのファンクストラングが今度発表するアルバムの中に入っているだろう新曲を演奏した。イベントのVJを務めたのは、そう僕達RUT RUT

ネクストの列車は次の年に向かって出発した。今年はまだほかの都市でも選ばれた作品を上映して回る。私はこのフェスティバルの気楽な雰囲気が好きだった。プロっぽい重々しい態度で望むひとがいないから。なにもかもがシンプルで、主観的で、だからこそネクストは年々人気を集めていくのだろうと思う。

Next Festival 2006
会期:2006年3月14〜18日
会場:Vilnius international railway station
https://www.nextfestival.net

Text: Emanuelis Ryklys
Translation: Rin Okada
Photos: Courtesy of Movewithmovie and the filmmakers

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