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「スパンキング・グッド・タイムス」展

HAPPENINGText: Christina Merl

デザイナー/イラストレーターであるマヌ・ブルクハルトと、デジタルアートデザイナーのトーマス・ツァイトベルガーによる展覧会「スパンキング・グッド・タイムス」が、ウィーンで開催。二人のコラボレーションによる各々の作品が展示された。

マヌ・ブルクハルトとトーマス・ツァイトベルガーは、共にアートプロジェクトやコマーシャルデザインの仕事をしている。「スパンキング・グッド・タイムス」では、1992年に制作され、2004年に再編集された同タイトルのビデオ作品や、プリント作品、テレビチャンネル「ビバ・プラスTV」のコマーシャルソングに加え、最新のアート作品も展示された。彼らが共通して持っている興味は、そのファッションや、社会の保守的な考え方に対する皮肉を、独自の方法で表現するという点によく表れている。

トーマスのコンピューター・アニメーションとキャラクターデザインには、皮肉のこもったパロディのデジタル・ファッション・キャラクターが登場する。古風な幾何学模様を使い複雑な構造へと進化したデジタルキャラクターは、日本スタイルのマンガのヨーロッパ版という感じだ。

デザイナーのマヌ・ブルクハルトの活動分野は、ファッション、アート、モーショングラフィックスに集中している。彼女は、ウィーン・ファイン・アーツ・アカデミーで、オーストリアの画家アルヌルフ・ライナーのクラスに学び、1994年に卒業。その後、デザイナーとしてニューヨークのカルバン・クラインでグラフィック・デザインの仕事に就く。1999年からは、ケルンに住み、雑誌でのイラストレーションを手掛けながら、MAIRE UND MAIREというデザイン会社で働く。さらにビバ・プラスTVでも積極的に活動している。

デジタルアートデザイナーのトーマス・ツァイトベルガーも、彼女と同じ学校で1989年から94年まで、ブルーノ・ジロンコリのもとで学ぶ。95年から97年までは、カールスルーエにあるデザイン学校で、クラウス・V・ブルッフのもとでメディアデザインを学び、2000年からは、オーストリアの放送局ORFの3Dグラフィックの仕事をしている。その他にも、ビバ・プラスTVや、DMC、プレミア・ワールドといった企業の仕事も手掛けている。

SPANKING GOOD TIMES
会期:2004年5月7日〜6月19日
会場:Unit F buro fur mode
住所:Gumpendorferstrasse 10-12, A 1060 Vienna
http://www.unit-f.at

Text: Christina Merl
Translation: Naoko Fukushi
Images: Courtesy of Manu Burghart and Thomas Zeitlberger

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