インジュヴ・アート・ショー 2001

HAPPENINGText: Terevision Ruiz

ザ・ユース・インスティチュート(インジュヴ)は、若手アーティストの作品を真剣に紹介し、プロモートしようとしている機関の一つ。スペインのアートシーンの中で、彼らのプロとしての活動を容易にすることを目的にしている。スペインでは、若いアーティストが沢山活動していて、興味深い企画も沢山ある。しかし、新しく登場してきたアートに対する、公的機関のサポートは未だ弱い。

今回で12回目を数えるこの企画には、200名近い若手アーティストが登録し、そのうち12人選ばれた。この展覧会を絵画、彫刻、写真、というようなそれぞれの項目に分けることは不可能だ。いうなれば、方法とコンセプトが混ざり合ったものというのが、選ばれた12作品の数少ない共通点といえるかもしれない。

選ばれたのは、メンシナ・アユソ、セルジオ・ベリンチ、ナイア・デル・カスティロ、オヤ・エックスバール、スザンナ・ガルク・ロマノス、ダイアナ・ラレア、ユアン・ジョス・レスタ、メイダー・ルイズ、モイス・マース、ジョアン・モーリー、バリー・プロット、ペポ・サラザール。

ファッションの企画としては、ジョアン・モーリーの新しい香水のイメージと広告、注目を浴びたセルジオ・ベリンクスの撮影した歴史的でも思い出の場所でもない都市郊外の写真シリーズ、メンシナ・アユソが偽物のテレビ番組を再構成した広告、ペポ・サラザールの作ったポップカルチャーと広告物、イメージが渦巻くセットがある。また、映像、絵画などのネットに向けたインスタレーションも見ることができる。

今年の展覧会は、ラテン・アメリカという異なったロケーションでも開催されるという新たな魅力も備えている。

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