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冬のニューヨーク展覧会

HAPPENINGText: Carlos J. Gomez

ニューヨークの近年でも稀にみる寒い冬を迎えている。でも家にこもり冬眠するにも限界がある。12月のある週末、僕たちは展覧会を見に行くことにした。家の中でブランケットに包まり、じっとしているよりも、暖かい美術館で温まりながら芸術を鑑賞していたほうがいい。

ウィリアム・エグルストンによる冬のニューヨーク展覧会
William Eggleston, “Untitled”, 1976, from “Election Eve”, 1976. Exhibition print, 16 x 20 in. (40.6 x 50.8 cm). © Eggleston Artistic Trust. Courtesy Cheim & Read Gallery

ホイットニー美術館ウィリアム・エグルストンの展示は、影響力のあるアメリカの写真家の印象に残る回顧展だった。彼の主題やスタイルは、60〜70年代アメリカ特有の南部郊外や街にある日常にフォーカスしている。展示を見た後気付くのは、近年の一眼レフの携帯、写真撮影の一般化、フリッカーにアップロードなど、アマチュア写真家により、彼のありふれた日常の写真が流行っているということだ。

ジョアン・ミロによる冬のニューヨーク展覧会
Joan Miró, “The Bullfighter”, Paris, January–mid-February 1927. Oil on canvas, 50 3/4 x 38 3/16” (129 x 97 cm). Centre Pompidou, Museé national d’art moderne–Centre de création industrielle, Paris. Remittance in lieu of inheritance taxes to the government of FranceMusée d’art Moderne Lille Métropole. © 2008 Successió Miró/Artists Rights Society (ARS), New York/ADAGP, Paris

ニューヨーク近代美術館では、2つの素晴らしい展覧会を見ることができた。ひとつは、因習を打ち破ったことで有名なジョアン・ミロの展示だ。ミロがミニマルな絵画を手がけることで意欲的に芸術の確立にチャレンジしていた初期の作品を特に集めていた。そこで僕たちは、偶然にも反ベインターのミロと反フォトグラファーのエグルストンとの繋がりに気付いた。(それとも、ただこういうストーリーを作りたかっただけかもしれないが。)

ピピロッティ・リストによる冬のニューヨーク展覧会

2つめは、ピピロッティ・リストによる体験型映像インスタレーションの展示だ。この見事なビジュアル環境がメインアトリウムの巨大な壁3面に広がり、ばかばかしくなるほどの大きなキャンバスを形成していた。15分間の物語が壁に繰り広げられ、シュールに並置された花や草、水底の景色が豚と裸の女性と共に混ざり合って映し出された。靴を脱いで、アトリウムの中央にある網膜の形をしたラウンジに横たわり見入ってしまう作品は、単調に続くサウンドトラックと合わさることで、ひとつとなる。

William Eggleston: Democratic Camera, Photographs and Video, 1961-2008
会期:2008年11月7日(金)〜2009年1月25日(日)
会場:ホイットニー美術館
住所:945 Madison Avenue at 75th Street, New York, NY 10021
TEL:+1 212 570 3600
https://www.whitney.org

Joan Miró: Painting and Anti-Painting 1927–1937
会期:2008年11月2日(日)〜2009年1月12日(月)
会場:ニューヨーク近代美術館
住所:11 West 53 Street, New York, NY 10019
TEL:+1 212 708 9400
https://www.moma.org

Text: Carlos J. Gomez
Translation: Mariko Takei

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