ミー・カンパニー

PEOPLEText: Mayumi Kaneko

現在展開中のプロジェクト「MIND THE BANNER」について教えてください。どのようなコンセプトで作品を制作したのですか? また、作品を通して表現したかったことは何ですか?

現代のテクノロジーがテレパシーのようなものを可能にしています。何百マイルも離れた友達の耳の中に入っていくこともできるのです。それはものすごく強烈な経験です。このアイディアと、人々がそれが神または先祖からのメッセージだと考えていた頃の古くから伝わる北極光、オーロラについての神話をミックスしました。

コミュニケーションの奇妙な方法という観念で、古代文化、現代文化両方によって示された信念システムの類似性に非常に興味を持ちました。このような方法で世界を見るのは楽しく、奇妙でもありました。

その上、三次元空間での部分の相互に関係のある動きから文字を作り出すタイポグラフィックシステムも制作したいと考えました。それは、神の言葉の私達なりのアイディアでした。私達が伝えたかったことのひとつは、オーロラが非常にゆっくりと語る一方でその言葉には深い意味と重要性があるという観念です。

今回のプロジェクトで最も苦労した点は?

このプロジェクトの制作には、3、4人のチームで3週間ほどかかりました。私達のアイディアを収束して毎秒3Kでストリーミングできるようにするのがすごく大変でしたが、ローディングスクリーンは好きではないので、やるしかありませんでした。3Dタイプシステムをスーパーフラットできらめく2Dのフォームにレンダリングするのは技術上大きな挑戦で、夜遅くまでの作業でピザのデリバリーにはお世話になりました。

ロンドンのニューメディアシーンで何か面白い動きはありますか?

今ヨーロッパには才能のある人達が沢山います。ロンドンはその一部でしかありません。良い仕事をしている人が沢山いるので、ここで名前を挙げるのは難しいです。

日本についてはどう思いますか?

日本には、10年来クリエイティブな関係が続いているクライアントや友人がいるので、定期的に訪れ、そのクリエイティブな関係を面白い方法で続けるようにしています。日本にはエキサイティングで活気に溢れるカルチャーがあり、私達の制作方法にも合うような興味深いデザインへの欲求があります。できれば今年後半に日本で展覧会を実現させ、もっと多くの人達に私達の作品を見てもらいたいです。

今後の予定を教えてください。また、今後どのようなビジュアルを手掛けていきたいですか?

クリエイティブな活動は有機的なプロセスです。決して終わることのない旅の中で、それぞれのアイディアが次のアイディアへと繋がっていきます。先入観や偏見を持ってできることを制限してしまわないように、今後の展開について前もって言うことはしないようにしています。ただ、IMAXムービーにいつか是非作ってみたいです。

最後に、日本にいる私達の友人、関係者、そしてSHIFTのグローバルなコミュニティに感謝の言葉を贈りたいです。

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Text: Mayumi Kaneko

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