アート14ロンドン

HAPPENINGText: Jing C.Y. Chong

昨年の開催を大きな成功で飾り、今年で2度目となったアート14ロンドンは、フリーズや、ロンドン・アートフェアなどの既存のフェアに代わる新しい選択肢として、ロンドンのアートマーケットや、愛好家たちを賑わせた。

今年のアート14ロンドンは、香港の国際的なアートフェアであるアート香港の創設者、アートフェアーズ・ロンドンのティム・エッチェルスとサンディ・アンガスによって運営されている。展示ギャラリーはロンドン、ヨーロッパにに留まらず、ロシア、トルコ、中東、インドネシア、中国、香港、台湾、日本、韓国など42の国から180ものギャラリーが参加し、2月28日から3月2日の3日間、ロンドン・オリンピア・グランド・ホールを会場に近・現代アートが展示され、31,000人の来場者が訪れた。

Art14 London
Art14 London, Olympia Grand Hall

よりクリエイティブで新しいアートフェアとして、各ギャラリーによる展示、アートプロジェクト、アートトークや講演、パフォーマンス、またアートと食を組み合わせたスペシャル企画の「アート4プログラム」などを含むダイナミックなプログラムが展開された。

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Art14 Performance

今回のフェアで新しく企画された「エマージ」と呼ばれるセクションでは、設立から7年未満のギャラリーに注目し、「ロンドン・ファースト」という展示では、ロンドンのアートフェアにこれまで参加したことのない設立から5年未満のギャラリーの作品を扱った。西洋の有名ギャラリーの作品という枠にとらわれずに有名、無名作家の変化に富んだ作品を見ることができるアート14では、様々な地域で生み出された多くの作品を見せることと、手頃な価格の新しい作品を探し求めている来場者やコレクターに出発点を与えるというバランスを意識した内容となっていた。

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