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第9回 上海ビエンナーレ

HAPPENINGText: Hiromi Nomoto

「再発電」と題した第9回上海ビエンナーレが行われた。前回までは上海の中心に位置する人民広場の中の上海美術館で行われていたが、今回からは万博会場後の建物を利用した新しいアート施設の「パワーステーション・オブ・アート」をメイン会場として開催された。ここはかつて火力発電所だった。そういったわけで “パワー・ステーション” という名が付けられている。

第9回上海ビエンナーレ
康本雅子「茶番ですよ」

日本の康本雅子のコンテンポラリーダンス作品「茶番ですよ」を収めた映像の前で立ち止まる人が多くいた。着物を着て踊る姿は印象的であるが、それだけではないようだ。彼女のダンス自体を楽しんでいる人が多かった。中国のネット上での反応は、「面白かった」「彼女のダンスが好きだ」など。私自身今回のビエンナーレで彼女のダンスを知ったが、何度でも見たくなってしまう作品であった。他にも「背中」の映像展示があり、ビエンナーレのオープニングでは、本人が会場で作品「背中」を披露してくれた。

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ジャン・ジのインスタレーション作品「私たちの時代では」

中国湖南省出身のジャン・ジは、実に多くのメディアを使って制作するアーティストだ。インスタレーション作品「私たちの時代では」は、展示スペースに、使用済みのカラフルな花火を、まるで積み木で城をつくるように積み上げている。壁には、音楽の出るバースデーカードがびっしりと貼られている。新年を祝う為にあげる花火の安全を怠ったことが原因で、2009年2月9日に北京で起きた大きな火災。その消火活動中に命を落としたある一人の消防士について、『彼が2週間後に30歳の誕生日を迎えるはずだった』という言葉が添えられている。

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