上海コンテンポラリー・アートフェア 2012
HAPPENINGText: Hiromi Nomoto
幅広く人気のあるアーティストジン・ニュの作品
毎年北京から出展しているスター・ギャラリーのスタッフは、『セールス的にとてもいいです。去年も今年もとてもいい結果なので参加しています。私たちのギャラリーは北京にあります。上海はまた違ったグループだと思います。』と言った。
シャン・ファンの作品の前ではしばらく立ち止まっている人がいた
「新水墨」プロジェクトでは、シャン・ファンの水墨画やペインティングが目を引いた。水墨作品の鋭いナイフの様な竹の葉からは、東洋の写意である西洋の写実が感じられた。
毎回違った作風で楽しませてくれるフー・シャオシャオの作品『ウッドシリーズ』
以前にも増して様々な国や、国内のギャラリーを選択されたことで、前年に比べて更に幅広いアート作品を見ることができた。しかし私個人の意見としては、去年に比べて、実験的な作品が減ったと感じた。アートフェアーとはもちろん作品のセールスが大きな目的であり、実験的要素の多い作品は売ることが難しい。来場者のほとんどが知らないような若いアーティストの作品、「この作品はどういう意味?」「意味が分からない」と通り過ぎられてしまう作品。もちろんある程度の品質と見応えが備わっている。そういった作品はアートフェアーの魅力の一つだ。この点を来年のSHCに期待したい。
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