サタデー・イン・デザイン・シンガポール 2012

HAPPENINGText: Fann ZJ

サタデー・イン・デザイン・シンガポール」の2度目の開催に向け、デザイン一色の雰囲気に包まれたこの街は騒然としていた。毎年恒例のトレードショーであるこのイベントは、ある土曜日に特別行なわれ、仕入れ業者、デザイナーやブランドは、オープンハウス形式のショールームとして出展する。32の出展者が至る所で、鮮やかなサンゴ色が目印のこのデザインの旗を揚げていた。今年の「サタデー・イン・デザイン 2012」にはなんと3300名以上もの人が来場した。

サタデー・イン・デザイン 2012

多くの場合、落ち着いたショールームは中へ入りにくい印象がある。しかしサタデー・イン・デザインでは、スタイリッシュで静かなショールームでありながら、店内では地元のデザインコミュニティーから、オーナー同様に熱心なデザイン愛好家たちまで混み合い、活気のある会話が多く聞こえてきた。

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ショールームの敷地には様々な屋台が出店し、ホットドックやポップコーン、綿菓子を片手に歩く参加者たちによってさらにお祭りのような雰囲気が助長された。カラフル・ヘザウィックが設計したインスタレーション「紡ぎの椅子」は屋外に展示され、若者からお年寄りまでに好まれたこの作品は人々の想像を膨らませた。

また常連客は、地元アーティストであるイーシャンの壁画に色を塗る作業に招待された。こういった地元のクリエイティブに関わる人とショールームとのコラボが完成し、サタデー・イン・デザインのプロジェクトの一環としてこのイベントを盛り上げる。参加者は太いマーカーペンを使って、イーシャンの作品の風景や街並みに彩りを追加していった。

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