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PEOPLEText: Mariko Takei

過去に世界の数都市を拠点として、現在は東京をベースに活躍していますね。東京で仕事や生活をするどんなところに興味がありますか?

東京は素敵な生活がしやすいところだと思います。テンポが早いので、仕事の量にもいい風に影響しますね。ガールフレンドのためもあり、東京に来て、様々なことを調整しましたが、変化のある生活をしている為非難されることも。どこを拠点にしていても、海外とのクライアントと国際的な仕事をする上で(いろいろ言われるのは)避けられないことなんですけどね。

もう母国のスウェーデンを離れてから10年が経っています。人生の1/3程きて、徐々に自分のナショナル・アイデンティティや論理などが薄れてきてますね。一つの資料として、このことを専門的に見ているんです。より多くの選択肢を得ることができますが、個人的には、もっと複雑なんだけど、特に情が絡んでくるとそれは豊かな資源にもなるんです。

スウェーデンやストックホルムは、近年のクリエイティブな分野では特に発展を遂げている場所のひとつでもありますね。スウェーデン的なものの人気についてどう思いますか?

僕はスウェーデンのクリエイティブシーンから離れてるのであまりわからないです。スウェーデンの規模に対して、そこからアウトプットされるものにはとても驚かされます。でも僕にとってスウェーデンは、どちらかというと仕事というよりは、夜遅くに森の中でディナーを食べる所という印象が強いですね。

次に住むとしたらどこで仕事がしたいですか?どんなことをやっていきたいですか?

ちょうど数日前にロサンゼルスから戻ってきたばかりなんですが、アメリカもいいですね。でもしばらくは日本にいます。最近とても印象深かった場所はアテネです。もっと沢山の人が訪れるべき素敵な場所ですね。しばらくは仕事について気にもならなかった所です。

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Sixpack DC Shoes Shoebox © PMKFA

今後のプロジェクトについて教えて下さい。

ロサンゼルスで始まったばかりのサイオン・アートツアー6に参加していて、今後6ヶ月間アメリカを巡回します。去年は僕の作品集を出版したシックスパックとのコラボレーションも引き続きあります。

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Sixpack DC Shoes Sector © PMKFA

ロサンゼルスでもうひとつ参加しているグループ展がサイオン・ギャラリーで2月20日から始まるんですが、シックスパックによるキュレーションで、タイトルは「It Was on Earth That I Knew Joy」。

2月末には、僕が手掛けたDCシューズがロンドンのカーナビー・ストリートにあるシューズショップ「Size?」でのイベントでリリースされます。

あと現在、日本科学未来館で「‘おいしく、食べる’の科学展」が開催中で、そのプロモーショングラフィックを全て制作しました。

これ全部楽しみだし、他にどんな展開が2010年にできるか待ちきれないです。

Text: Mariko Takei

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