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PMKFA

PEOPLEText: Mariko Takei

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“It’s Our Thing” Identity Magikul © PMKFA

「It’s Our Thing」でのコラボレーションや、assistantとのコラボレーションの展覧会「Probarious」について紹介下さい。

It’s Our Thing」は、グラフィックTシャツのレーベルで、僕と大阪の印刷を手掛ける「Sweatshop Union」と一緒に2006年に立ち上げました。毎年、Tシャツのラインを発表し、世界中のショップに売り込みました。「It’s Our Thing」は、やりたいことを本当にやっていこうという場所です。僕の場合は、工芸的なものと自然に組合わさったものにフォーカスがあって、印刷から3Dのタグや去年のラインの木彫りのグラフィックまで、全てハンドメイドなんです。制作で手を抜くことはないですね。

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Probarious Exhibition © PMKFA

「Probarious」展は、DIESEL DENIM GALLERY AOYAMAにて開催した展覧会で、建築家のassistantによる視覚的注釈を構成し、100平米のスペースに250ものオブジェを展開した3Dインスタレーションです。大きなポスターに読むことができる教典のようなものから神話を作り、インスタレーションで展開された宇宙へと繋がっていくというもので、大きな空間を何かが占領することで変化させなくてはと思ったのです。規模が僕にとっては重要で、重量感みたいなものは表現できたと思います。展示を見た人が言うには、他の世界へと足を踏み入れたようだったと、この展覧会でやったことはとても誇りに思っています。

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Vujj™ Kullaberg – Alog Don’t Touch © PMKFA

グラフィックやファッションデザインから、家具のアートディレクションやインスタレーションなど、幅広く活動していますね。制作する上で共通したアイディアや理念はありますか?

共通したアイディアというのはありません。ひとつの公式だけで異なるものを手掛けることはできないと思っています。トレードマークのようなスタイルを強調したいと思わないですし、だからこそ、僕がリピートして何かを表現しているのは見てないはずです。1回か2回やったら次のステップに移りたいのです。PMKFAだと簡単に分かるような特別なスタイルを伴ったものよりも、その作品自体がそれらしさを語る作品作りを心がけています。

インスピレーションの源は何ですか?

色々です。それよりは、アイディアを考え出す新しい方法の発見に集中することにフォーカスしたいです。それは仕事がオフの時ではなく、仕事をしてる時に、思いもよらないような面白いアイディアを思いついた瞬間があったので。そういうチャンネルにどうやって入り込むか、自分をコントロールできるかというのをもっと探っていきたいです。

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ABAGOFGREASE Exhibition © PMKFA

好きな人や物事を教えて下さい。

雑誌「エコノミスト」、報道番組「ミート・ザ・プレス」、スウェーデンのラジオP1のプログラム「Konflikt」、タイガー・ウッズの義父トーマス・ノルデグレン。あと、ロバート・フィスクやロベルト・サヴィアーノも。ティム・ラサート・RIP、セーラム、DJスクリュー、UGK。

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