ロンドン・ファッションウィーク 2010
HAPPENINGText: Sayaka Kishi
9月18日から23日にかけて、ロンドン・ファッションウィーク春夏2010が、サマーセットハウスにて開催。オフスケジュールを含む89のショーと、35のプレゼンテーションによって構成され、25周年を迎える今年、各国から多くのファッションセレブリティたちがロンドンに集まり、パリコレ、NYコレクションと並ぶ盛大なイベントとなった。
中でも多くのメディアで報道されたのは、約10年ぶりにロンドン・コレクションに帰って来た英国を代表するブランドのひとつバーバリーのショーと豪華な顔ぶれのアフターパーティー、TOP SHOPとのチームアップによるコレクションで話題のクリストファー・ケイン、オーバーサイズモデルの起用によりセンセーションを巻き起こしたマーク・ファストのショーなど。これらは英国内の新聞はもちろん、ロンドン中で配られているフリーペーパーでも連日一般の人々へ向けて報道されていた。
全体のショーを通しての2010年春夏の傾向としては、ペールトーン、ヴィヴィッドな色の多用はもちろんのこと、パターンとしてはクリストファー・ケインのギンガムチェック、ルエラのドット柄などがトレンドの予感。靴に関してはここ2、3年続いたプラットフォームシューズ等のスーパーハイヒールも落ち着きを見せたのか、“常識的な”高さのヒールまたはフラットシューズが多く登場。ロンドンコレクション以外でも頻繁に見られた、アウトウェアとなったアンダーウェアも来年の大きなトレンドのひとつ。コルセット風のドレスや見せるために美しくデザインされたランジェリーにも注目が集まった。
朝9時半からのショーで、会場内にはポップアップカフェが出現し、来場者にブレックファストが振る舞われるというおちゃめな心遣いも。
ロンドンの中心、メイフェアの高級ホテル内で一日4回に分けられて行われたマルベリーのショーはエクスクルーシブでゆったりと観覧できた。
メリーゴーラウンドのロマンティックなセット。バッグが有名なマルベリーだが、服とシューズにも注目したい。淡いピンク、フロスティな色のミニドレスやツーピースに、リボンを所々にあしらったガーリーなルックが多く登場。
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