西武アキラ
PEOPLEText: Mariko Takei
シフトに寄稿いただいた、ルクセンブルクで開催のマガジン・シンポジウム「コロフォン2009」に参加されたとか。どのような活動をされたのですか?また、各国のマガジンを多数みて、日本のマガジン状況と比べてどのような違いがありましたか?
公式プログラムのポートフォリオマーケットで審査を経たイラストレーターとして私の作品を会議に参加している人に直接見てもらいました。
雑誌に対する熱意が形になったものなので、雑誌がとても好きという点ではどの国でも作り手も読者も同じだと感じました。ただ、個人の作り手の力を社会で支えようという力は、特にヨーロッパでは強いのではないでしょうか。日本との比較ですが国際的に認知されている雑誌は、英語もしくは母国語とバイリンガルの雑誌が多かったです。
好きなアーティストやデザイナー、音楽、モノなど教えてください。
タナカカツキ、水木しげる、レイモンド・ペティボン、チャールズ・バーンズ、フィッシュマンズ、ワンダーガールズ、電子顕微鏡の写真、MVRDVなど様々な現代建築から影響を受けています。横山裕一、Bless、花輪和一、まんが道、保坂和志、ヘルツォーク&ド・ムーロン、Gabriel Orozco、福岡正信、藤森照信、伊藤潤二、ALJAZEERA、徳南晴一郎、ヤニス・クセナキス、吉増剛造、ヴェルナー・ヘルツォーク、ツァイ・ミンリャン、長新太、伊藤潤二、楳図かずお(特に「わたしは真悟と14歳」「神の右手悪魔の左手」)
何からインスピレーションを得て作品を制作していますか?
音楽を聞くと以前からもっていたイメージがどんどん膨らんでいくように感じることが多いので直接的には、一番大きな影響を受けています。
今回のカバーアートについてコンセプトなど教えてください。
ここ近年、花粉症デビューをしたので,きっと花粉症の粘膜や花粉はこんなやりとりをしているんじゃないかと考え、その様子を観察するつもりで作成しました。制作に関しては、stenecoの渡辺匠さんに協力してもらいました。
今後のご予定や展望などあればお聞かせください。
「CHOJIN FONT」を正式に公開する予定です。また、雑誌の「CHOJIN CLUB」を刊行する予定です。あと、アルゼンチンの「Acido Surtido」という雑誌に作品が掲載されます。
凄すぎて笑えるものが作っていきたいです。そして、作品を濃く広くしていきたいです。また、少人数でマンガや雑誌やZINEを作っている面白い人達の状況を活気づけるような活動もしていきたいと考えています。
Text: Mariko Takei