クリスチャン・ターデラ
PEOPLEText: Gisella Lifchitz
今まで起こった一番の出来事は何ですか?
一つはもちろんこの仕事です。だって、10年前に私がよく褒め称えていた人たちが今は同僚なんですからね。他のことなら、お話を見つけたときの子供たちの反応を見ることですかね。最近は父親とある学校に行きます。5歳の子がそれぞれみんな手にポトトの本を持って、それがごっこ遊びや歌や手紙の山を引き起こすんです。全てポトトのためなんですよ。その創造性を目の当たりにして、この年頃ではみんなが何かを達成するという同じ可能性を持っている、とそこで気づいたんです。
あなたはよく子供のためのイラストを作っているのではない、と言っていますがどうしてですか?
私は子供のために絵を描いていません。自分自身のためなんです。そうやって子供の注意をひこうと考える、野心みたいなもんです。私は作りたいと思ったら本を作るので、誰が理解してくれるとかしてくれないとかは考えていません。私がイラストを書くときにしようとしていることはわかりやすい本を作ることで、一番重要なのは壁にかける絵画を作ることではなく書かれた話を豊かにする作家をつなぎ合わせることです。このアルバム・ブックはイラストと文章部分が別に書かれています。どちらも同じだけ大事なので。
今までやったことないことでやってみたいことは?
アニメーション・プロジェクトで仕事をしながらも自由に本作りを続けたいですね。沢山するのが好きなので。多分、スタッフと宣伝もしますよ。パズルもポストカードもやったし。物と仕事をするというのは良いものですよね。
次のプロジェクトは?
来年、イタリアのボローニャへ旅行します。大事なチルドレン・イラストレーション・フェアーがあるので。彼らはアルゼンチンを招待して、私たちはそこであるグループと展覧会を開くつもりです。とても面白い経験になるでしょうね。
新しい世界を見つけ出すことほどは面白いものは無い、と私は思う。人々が私たちを楽しくしようと仕事をして、その仕事が私たち(読者)と本当の私たちを再びつなぐ。私は何枚かのポストカードと本とで魔法のように絶対的な幸せにしてくれる彼の世界を離れた。誰かこれ以上を必要とするだろうか。
Text: Gisella Lifchitz
Translation: Haruka Kibata
Photos: Courtesy of the artist, © Cristian Turdera
