フェアウェル・ブックス

PEOPLEText: Nem Kienzle

フェアウェル・ブックスは、2007年4月に設立されたばかりの若き出版社。スウェーデン第二の都市、ヨーテボリを拠点に、独自の視点でアートブックを出版している。コピーのような白黒で荒々しい出版物が特徴的だ。代表のモルテン・ランゲに設立のきっかけやこれからの展望についてお話を伺った。

Farewell Books
August 31st, 2007. Carbon Copy Commodity at Bell-Roberts.

まず始めに、自己紹介をお願いします。

モルテン・ランゲ。1984年生まれ。ウェーデンのヨーテボリ在住で写真家です。今、ヨーテボリ大学でフォトグラフィーを勉強しています。

フェアウェル・ブックスについて教えてください。

フェアウェル・ブックスは、2007年4月に私の作品や面白いと思った他のフォトグラファーの作品を発表するために始めたプロジェクトです。大企業から本を出版することや、出版社を確立するのはとてもお金がかかるし時間がかかるので。少なくとも、ここスウェーデンではね。それで、ニーヴスやハンブルガー・アイズに触発されて、自分で自費出版を始めようと決めました。この方法なら、作りたい時にやりたいことができるので、とても自由なのです。自分一人で本を編集やデザインをしたり、アーティストとともに作業したりします。フェアウェル・ブックスという名前は私の大好きな写真家、森山大道の「フェアウェル・フォトグラフィー」という作品から引用しました。

Farewell Books
June 27th, 2007. New book by Magnus Gyllensten.

出版物は白黒で荒っぽい仕上がりですが、この印刷方法を選んだ理由は?

予算的な問題からこのなりました。写真とレーザープリンターはモノクロの複製の相性がとてもいいのです。それに少量の発行部数でも良心的な価格で本を販売することができます。いままでに出版した3冊の本は今の時点では各100ページずつとなっています。普通の出版物というよりはアーティストブックかミニコミ誌ですね。

Farewell Books
April 25th, 2007. New book by Mårten Lange.

フェアウェル・ブックスから次に出版される最新作を教えてもらえますか?

年内にもう一冊、計画はあるのですが、まだどのようなものにするか決めていません。

アーティストを選ぶ基準はお持ちですか?

いまの仕様にマッチする作品を出版したいと思っています。偉大な写真は偉大になるでしょう。でも、重要なのは作品の型です。全ての写真が写真集に向いているわけではないので。

出版物はどこで購入可能ですか?

発行部数が限られてはいますが、最新作はロサンゼルスのオーガ・ブーガ、ニューヨークのダッシュウッド・ブックス、レンヌのランドロワ、ヨーテボリのコーンステムセートとマルメのコンスターレンで手に入ります。
全ての出版物は、ウェブサイトからも購入可能です。

これからの目標について教えてください。

これからも安価に、限られた発行部数で写真集を出版し続けたいと思っています。それから、世界中に広め続けてもっと多くの人に見てもらいたいです。

スウェーデンの最近のアートシーンについてどう思いますか?もし何か新しい動きがあれば教えてください。

最近のアートシーンはあまり知りません。でも、写真界は今すごく面白いですよ。沢山、若くて新しい写真家が現れていて、写真や写真集への関心が高まっていますす。面白い展覧会も、沢山行われています。例えば、今秋はグレゴリー・クリュードソン、マーティン・パール、荒木経惟。彼らはスイス在住です。

あなたの街、ヨーテボリについて教えていただけますか?

ヨーテボリはスウェーデンの西部にあります。小さな街ですが、スウェーデンではストックホルムに続いて2番目に大きい街です。もしスウェーデンに来るなら、夏に来るのがいいですよ

最後に、読者にメッセージをお願いします。

私のインタビューを読んでくれてありがとう。アイディアや意見を私に送るのをどうかためらわないで欲しいです。私の本が気に入ってもらえると嬉しいです。

Text: Nem Kienzle
Translation: Haruka Kibata

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