ウナギ・ブックス
PEOPLEText: Junko Isogawa
ベルリンの隔月刊ストリート・カルチャー・マガジン、ローダウンの創設者兼アートディレクター、マーロックが、アートプロジェクト、ウナギ・ブックスを10月にスタートした。
出版されるタイトルや、出版に至るきっかけなどについてマーロックにお話を伺った。
まず始めに自己紹介をお願いします。
マーロックことトーマス・マレッキです。2007年で35歳になる男、ドイツ出身で異性愛主義で、ローダウンというポップカルチャー関係の記事を主にした雑誌を作っています。
Gas Book 16 – MAROK (Gas As Interface Co.,Ltd.)
ローダウンについてもう少し教えて下さい。
ローダウンは、アート、音楽、ファッション、時には科学など、社会に足跡を残していくニューカマーの存在を反映するため、そして紹介するためにある、乗り物のような伝達の手段の雑誌です。
LODOWN DVD – Marok.superlo8 Chronicles 1996-2000 (Gas As Interface Co.,Ltd.)
雑誌を創刊した頃と比べて、ローダウンとあなた自身の活動はどのように変わりましたか?
行動主義と理想主義だったのが、合理主義と理想主義に変わってきています。
Traphic (Unagi Books)
ローダウンとは別に、ウナギ・ブックスをなぜ設立しようと思ったのでしょう?
設立の目的はアートブックを出版するためです。私達の目標は、様々なアーティストの個人プロジェクトをフィーチャーした本のシリーズを出すことです。ローダウンという雑誌を出版して10年以上続けた今、ようやく世界中のアーティストとの巨大なコネクションのネットワークを設立することができたのです。
そしてなぜウナギ・ブックスシリーズを創設しようと決めたかというと、単純に、アーティストの作品を雑誌の中に埋もらせておくのではなく、個々に紹介したかったからです。雑誌のような短いサイクルではなく、本という形で作品を紹介することにより、アーティストの作品の印象をさらに強めることができると私達は思っています。さらに、メディアを通してアーティストをもっと皆さんに知ってもらいたいのです。
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